岩の壁
10月9日(水)午後7時現在 気温:9℃ 天候:晴れ
今日はすっかり良い天気。風もだいぶ落ち着いて、気持ちの良い一日になりました。
そんな中、午後は信濃坂辺りの草刈りと落ち葉清掃に行って来ました。これからしばらくは、日々、落ち葉との終わりの見えない戦い(?)が繰り広げられる事となります。
さて、久々のブログ当番・・・、今日は、中房線の途中にある、ワタシの大好きな場所を紹介したいと思います。
有明荘までの道路である中房線の話をする時、大きく3つの区間に分ける事が多く、下から順に、宮城(のゲート)から第4発電所のある一ノ瀬橋まで、その一ノ瀬橋から第5発電所のある信濃坂橋まで、さらに、その信濃坂橋から上、となります。その3つの区間の中でも、真ん中の一ノ瀬橋から信濃坂橋までは、山腹を削って道を通したようなスリルのある、中房線の核心部と言ってもいい区間で、ガーレールから下を見下ろすと、はるか下に中房川が望めます。中房線に3つあるトンネル(内2つはシェッド)もすべてこの区間ですし、よくカモシカと遭遇するのもこの区間です。
この区間は、山側、谷側ともに切り立っているところがほとんどで、殊に山側は土砂崩れ、落石対策のため、石垣を設けたり、斜面にコンクリートを吹き付けたり、ネットを張ったりと、安全に通行できるよう、様々に対策が施されています。
・・・が、
落石防止ネット。安全のためとは言え、「自然を檻に入れているよう」です。
こちらは、脆い岩肌にコンクリートを吹き付けた部分。見た目にはTDLのアトラクションのようで、この自然の中では、妙に安っぽく見えてしまいます。ネットとコンクリ吹き付け両方の部分。安全性はともかく、景観的には、やっぱり、残念な感じです。
そして、今日、紹介したいのは、以下の2か所。
まずは、東中小屋沢シェッドの100m下、中房まであと6.2㎞標識辺り・・・
ほぼ垂直に削った岩肌が露出している部分。ここは、あまり背の高いバスなどは、オーバーハングしている岩で屋根を削ってしまいます。
この荒々しい見た目からも建設時の大変さが伝わってきます。そばに近づいて見上げると・・・、すごい迫力です。
もう一か所は、猿渉沢シェッドの100m上、中房まであと5㎞標識のすぐ下・・・
こちらも同様に、岩肌の壁となっています。こちらの方が高さはそれほどではないものの、岩角がシャープで、見ていると鳥肌が立つ感じです。
どちらも、中房線を開削した当時の困難さと自然の厳しさが直に感じられる、ワタクシおススメのスポットです。
ただし、このあたりに車を停められるようなスペースは、中々ないので、この記事を思い出したとしても、前後を確認しながら、徐行でご覧になって下さいね。w
今日のおまけ。
午後の陽に照らされる隣人たち・・・。
( 猪股け )