部屋割表と雷鳥クイズ。
さかきです。
台風19号による各地の浸水被害が、いまだに広がりを見せているようで、テレビなどから映る光景には言葉が出ません。
改めまして、被害に遭われております方々にお見舞い申し上げます。
▲夕方の大天荘
大天井岳界隈は朝から弱い雨が降ったり止んだりの空模様。風は強いわけではありませんが、雨具のフードをかぶって稜線を歩いていると、風にあおられるそれががほっぺに絶えずくっつくような感じ。要はパッとしない天気です。ちなみに、日中の気温は6~7℃台で推移しました。
▲大天荘のシンボルツリー ナナカマド
一週間程前の強風でだいぶ落葉しましたが、今回の台風で追い打ちをかけられ、きれいさっぱり。今日は日中でも外は薄暗い感じの雰囲気だったので、残った実の赤色が妙にインパクトを受けました。
考えてみれば、一昨日からの三日間、体育の日の三連休だったことは、台風や人波の少なさのおかげですっかり頭から忘れ去られていました。9月後半、秋分の日の三連休も台風にしてやられ・・・なんとも残念な今年の秋山シーズンです。
連休最終日に加え、どんよりした空模様ゆえか、今日のお客様は・・・
▲大天荘で使用している部屋割表
めったにお客様の目には触れることないと思います。以前のブログにも少しだけ紹介させていただきましたが、大天荘の受付業務にはなくてはならない、大切な部屋割表です。
今日はどこの部屋にもピンが刺さっていません。
ちなみに“ピン”とは、
マッチ棒のこと。左が女性、右が男性。昔の方は本当によく考えたと思います。
今日はこのピン達が一本も刺さっていないので、つまりお客様は・・・ゼロ。
ということで、今日も数日前に続き館内の方々を環境整備の時間にあてましたが、そんな中、屋根裏部屋を整理していたら、昔の部屋割表が出てきました。
これを見ると、今の部屋割表以上にピンを指す穴があり・・・
新館の一般室四畳の部屋にはピンが10本刺せるようになっていたり、他、本館談話室に30本、乾燥室に8本・・・。
そして一番の驚きは、冬期小屋に20本刺せるようになっていたこと。今、営業期間中の冬期小屋は倉庫として使用していることを考えれば、当時の混雑具合が容易に想像できます。
ひと昔前の登山ブームというのは、ものすごい人で夏から秋にかけて連日賑わっていたのでしょうね。
ただ、これだけ人が入ると熟睡はできませんね、きっと。
〈雷鳥クイズ〉
実は、昨日大天井岳山頂直下で2羽の雷鳥を見ました。私自身2週間ぶりの出来事。
そして今日、大天荘新館の玄関先で5羽の雷鳥が出現。
例年、今頃から小屋閉めに向けては、よーく雷鳥の群れが小屋の近くまでウロウロしに来ます。
ということで、久しぶりに雷鳥クイズとまいりましょう。
この画像のどこに雷鳥達がいるでしょう?
正解は、
いかがでしたか。
だいぶ冬毛に生え変わってきたのもいます。
これらは我々スタッフの頭でして・・・玄関のすぐそこまで来た彼らを接写するべく構えております。
「よっ、お久しぶり!元気だった?もう少し近づいてあげようか?」
「しばらくご無沙汰だったけど、これからヒトも少なくなるだろうから、またちょいちょい出てきてあげるね」
・・・なんてね。