水源地の朝。
さかきです。
▲水源地から槍ヶ岳と月
今日は燕山荘グループのヘリコプター空輸作業の日。
そんな中、大天荘においては、昨年から故障してそのままにしていた、水源地から水のポンプアップで使用する発電機を、ようやく今日ヘリコプターで吊り上げてもらい、下界で修理する手筈が整ったため、早朝その作業に向かいました。
ということで、トップの画像は、その水源地の朝の様子。
▲表銀座縦走路越しに槍ヶ岳
日の出とともに大天荘を出発し、水源地に着く頃には槍ヶ岳が朝の陽ざしを受けて輝いていました。我々スタッフも、普段早朝から水源地に赴くことはないため、こういった光景はなかなか新鮮。
それにしても、この時期の谷筋の朝は、日陰ということもあって足先から冷えます・・・ヘリコプターを待っている間、ずっと足踏みをして体を温めていました。
よく見れば、
沢水を一度ポンプアップするために貯めるタンクの脇には、立派な“氷の華”が。
冷えるわけです。
そうこうしているうちに、来ました、ヘリコプターが。
機体の下に、約15mのスリングと荷吊用のフックを装着して、颯爽と飛来。
モッコと呼ばれる、大きな網目状の物に発電機を包み、吊ってもらいます。
重量約100㎏の発電機。軽々と持ち上げて、上空に消えていきました。
去年、新しい発電機を、大天荘からこの水源地まで、大人4人がかりで、約半日かけて運んできましたが(運んだというよりも引きずり下ろしたようなもの)、これを運び上げるなどとは・・・少なくとも北アルプス界隈で山小屋を運営していく上では、ヘリコプター輸送は欠かせません。本当にありがたいことです。
これで、今度水源地に行く時は、パイプの撤収等、閉め作業となるでしょう。
いよいよシーズンも終盤です。