晩秋の山を楽しむ。
昨日の雨は今朝には上がっていました。すっきりとした晴れとはなりませんでしたが、雨のあとに見る朝日というのはうれしいものです。
朝日が昇っても雲が多いため、強い日差しとはならなかったのですが、このほうが晩秋らしさが引き立ってしみじみとした秋山の良さを感じ取ることが出来ました。
紅葉はどんどんと下に下がっていっていますが、燕岳から西に延びる尾根のこんもりと盛り上がっているあたりが、とてもきれいです。22日は祝日とあって今日は日曜日ながらも登ってくるお客様や縦走に出られる方も多く、なんとなく曜日の感覚が狂ってしまいそうでした。
日中は安曇野側と高瀬側の両方に雲海が入り、それがとてもきれいでした。雲海の上にいると高いところまで登ってきたという実感がより強まることでしょう。
今日は山に久しぶりに賑わいが戻ってきました。稜線付近は紅葉はすっかり終わり、晩秋の装いとなっていますが、そのしみじみとした美しさを楽しむにはふさわしい天候の一日でした。もう間もなく初雪がやってくる季節になります。テント泊の方はもう夏用シュラフでは寒くて眠れないでしょう。しっかしとしたマットと暖かいシュラフをお持ちください。このマットの違いにより、寒さはずいぶんと変わるものです。
日中は風も弱く、外で過ごされる方も多くいらっしゃいました。紅葉のピークを過ぎた晩秋の山々と雲海を眺めながら過ごす時間はきっと素晴らしいものだったのではないでしょうか。
日の入りは雲に遮られてしまいましたが、日の入り後は燕岳の左側が美しい朱色に染まりました。
今夜はラグビーワールドカップの日本対南アフリカの試合の日です。お客様から要望が多かったので食堂ではその中継を放映しています。今夜はちょっとだけ消灯を遅らせようかな。
河地