雪化粧、北アルプス。
さかきです。
今朝、速報で積雪の状況をお伝えしましたが、その後午前中にみぞれや雪は止み、一時的ですが周辺の視界が開けました。
▲槍・穂高連峰
▲槍ケ岳
▲穂高連峰
気象庁のHPで天気図を見返したら、なるほど、台風20号はいつのまにやら前線を伴った温帯低気圧に変わっており、冬に時々見られる南岸低気圧と同じような気圧配置になっていたわけです。大陸から多少なりとも寒気が流入してきたのと相まって、北アルプス一帯は雪となったわけですが、降雪量は少なかったとはいえ、やはり雪化粧した槍ヶ岳や穂高の峰々は、堂々たる貫禄を漂わせています。
▲大天井岳と雲海越しに裏銀座主稜線
▲剣・立山連峰
雲海の位置が高く、全容はわかりませんが、やはり岐阜側や富山側の北アルプスの主稜線も積雪となったようです。
明日の朝、晴れれば、きっときれいなモルゲンロートとなるに間違いない!と思います。
▲大天井岳と大天荘
大天荘周りの積雪は、昼頃で平均10㎝足らず、吹き溜まりで20㎝強といったところでしょうか。しかし、さすがにこの時期の雪だけあって、日中、弱いながらも陽ざしが差し込み、気温もプラスに転じて以降、どんどん融け始めており、既に踏み跡はぐちゃぐちゃのぬかるみ状態です。
丸一日晴れの日があれば、日陰の部分を残し、あらかた融けて無くなるとは思います。
ただ、これがこの先の朝晩の冷え込みで、凍結した箇所などは、一番滑りやすく足元すくわれ易くなります。
ここ数日の間、少なくとも大天井岳辺りまでお出かけ予定の方は、結果使わなかったとしても、6本歯程度のアイゼンは持参されたほうがよいかと思います。
加えて、地面がこれで全体的に冷やされてきます。そうなると地表の気温も比例して徐々に下がってきますので、間違いなく寒くなってきます。テント泊予定の方は、“冬用”の持参をお勧め致します。
繰り返しますが、薄手のダウンやフリースといった防寒着の携行をお勧め致します。
また、靴ですが、北アルプスにお出かけの際は、今日以降、スニーカー等での登山はお控え下さい。事故・怪我のもととなり兼ねません。
きちんとした、この時期にふさわしい装備と、行動予定をお立て頂ければ、きっと素晴らしい初冬の北アルプスを満喫できることと思います。