新雪の美しさ。
昨夜は雪が降ったり止んだりで、積雪はさらに増えたようでした。日の出前外に出てみると薄明かりの中、真っ白になった燕岳が浮かび上がって見えました。この真っ白な燕岳を見ると、いよいよ冬がやってきたんだなと感じさせられます。
そして、日の出はやはりとても美しいものとなりました。白くなった山肌は朝日の色に染まりました。木々には霧氷もびっしりと着いていて、冬ならでは美しさでした。
新雪の美しさを、真っ青な空がより一層美しくくれました。外に出るとまぶしくてサングラスが欲しくなります。
今回の雪は第三ベンチ辺りまで降ったようです。小屋周りの多いところで15センチくらいの積雪でした。西側を見ると雪の積もったところとそうでないところの境目がはっきりとできていました。
また今日は岩氷もきれいでした。まだ、冬が始まったばかりですが、冬にしか見られない美しさを満喫出来る素敵な一日でした。
ただ、こうして雪が降ると喜んでばかりもいられません。小屋閉め作業を加速しなくてはなりません。また、明後日は再び降雪となりそうなのでいよいよ作業を本格的に進めだしました。明日には一部には雨戸を入れたり支柱を立てたりする予定です。
日中の日差しで山頂方面の雪はだいぶ融けたようで朝のような白さはなくなりました。しかし、日中でも氷点下だったので日影部分はほとんど融けていません。
そして、今日は満月。太陽が沈むと同時に根子岳の左肩からまんまるなお月様が登ってきました。雪が降った後は満月の夜はヘッドランプなしで歩けるくらい明るい夜となります。
日没後、月明かりに照らされた槍ヶ岳と笠ヶ岳が浮かび上がり、その上には金星と木星が輝きとても美しい空となりました。
河地
