冬ルートへ。
今回の降雪は前回よりも多いものとなり、山荘直下は冬ルートへと変えました。小屋周りで20センチくらいの降雪でした。ラッセルというほどの雪ではなかったのですが、この雪はおそらく根雪となることでしょう。
日中の気温はマイナス1℃台と厳しい冷え込みではなかったのですが、風が強く、雪煙が舞い上がり、なかなか厳しい天候となりました。そんな中での雨戸を入れる作業では少々つらいものがあります。天気のいい時にやっておけば良かったのにと思うこともありますが、小屋の中を出来るだけ明るくしておきたいので雨戸を入れる作業はぎりぎりまで伸ばしています。
営業も残すところあと10日ほどになってきたので、冬の間、雪の重さから小屋を支えてくれる支柱を立て始めました。この作業が始まりだすと営業の終わりが近いことを感じます。
午後になってくると雪も止んできて、燕岳も姿を見せるようになってきました。天気は良くなったものの、寒気が入ってきて気温はぐんぐんと下がり始め、夕方にはマイナス11℃まで気温は下がりました。
新雪をまとった山肌が月明かりに照らされ、とてもきれいな夜となっています。ただ、この寒さでは外に数分いるのがやっとです。美しいのですがこの景色を長く見ていることはできませんでした。今回の降雪で燕岳はまた一歩冬へと近づきました。
河地