入山しました。
本日、12月21日から始まる今シーズンの冬期営業に向けてスタッフが入山しました。ここ数年では最も雪の少ない中での上山となりました。
16日に合戦の頭までトレース付けを行いました。そして、その翌日の17日に上山する予定でしたが登山口の中房では雨が降っていました。冬に登山口で雨の状態で登ることは危険を伴います。下で濡れてしまった状態で稜線に出ると体が一気に冷やされてしまい、低体温症になる可能性が高くなります。そのため、そのような天気では我々も無理はしません。そして、翌日へと予定をずらしたのですが18日もまたもや雨で上山を取りやめました。12月の登山口で雨とは地球の温暖化によるものなのでしょうか。
今日現在、中房線には雪はなく、アスファルトが出ていますが地面が濡れているところは、凍っている場合があります。このブラックアイスバーンには注意が必要です。
登山口付近
第2ベンチ上
3度目にして、ようやく今日天気に恵まれました。第1ベンチ、第2ベンチとも積雪はほとんありません。第2ベンチを過ぎると少し雪が出てくるといった状態です。
今日は登山口から第3ベンチまでガスに包まれていましたが、そのガスによって作り出された霧氷が美しく、霧氷を見ながらの上山となりました。
富士見ベンチ下
そのガスを抜けると霧氷はなくなってしまいましたが、太陽の光が当たりだしました。
合戦小屋
先日の雨は合戦小屋から上が雪だったようです。そのためここからわかんを付けました。とはいってもたいした積雪量ではなかったようで、ここから先も夏道を行きました。
合戦小屋上部
合戦の頭
今日は冬にしては穏やかな日中で、合戦の頭でもゆっくりと休憩することが出来ました。悪天時はここでこんなのんびりとすることは出来ません。
ここを過ぎると少し雪が深くなってきたので、先頭を交代しながら進みました。
ラッセルといっても深いところで膝上くらいで、それほど苦労することもありませんでした。結局、山荘直下まで夏道つたいに歩くことが出来ました。こんなにも雪が少ない冬期営業の入山日はここ10年では初めてのことでした。
合戦尾根全景
6時間弱で燕山荘へと到着しました。雪が少ないおかげで入山日が二日遅れてしまいましたが、21日の営業日には準備が整いそうです。
今のところ雪が非常に少ない状態となっていますが、冬山であることには違いありません。そのうちドカンと雪が降って一晩にして例年並みになる場合もあります。最新の気象情報と登山道状況の把握、しっかりとした冬山装備、無理のない計画、基本的なことが大切になってきます。登山道の状況はこのブログで日々最新のものをお伝えしたいと思います。
河地