穏やかな冬晴れ。
昨日から晴天が続いています。今朝はマイナス１２℃ほどと昨日ほどの冷え込みにはなりませんでした。今朝も美しいご来光を見ることが出来て、皆さん大変喜んでいらっしゃいました。
そして、朝日が昇ると真っ白な燕岳はほんのりとピンク色に染まりました。テント場にはいつも大きな雪庇が出来るのですが、今年は二つの大きな雪庇が出来ていて、いつもとは違った感じです。風向きが違うせいなのでしょうか。
そして、今日の日中は風が弱く、気温はマイナス７℃くらいでとても穏やかな冬の一日となりました。真っ青な冬空に雪景色がとてもきれいに映えていました。先日の厳しい風雪によって出来たシュカブラが太陽の光を浴び、とても美しく見えました。
２回目の燕岳冬期登頂ツアーの皆さんは最高の天気の二日間となり、皆さん大変喜んで下山されて行かれました。冬山でここまで好天に恵まれることはなかなかないので本当にラッキーでしたね。
穏やかな天候だったので、玄関前のベンチで過ごされる方も多くいらっしゃいました。冬に外ベンチでゆっくりされる方がいらっしゃることはほとんどありません。大抵皆さん小屋の中にいらっしゃいます。それほど今日は冬にしては穏やかな天候の一日でした。
３６０℃どちらを見回しても空気は澄んで、遠くまでくっきりと見えていました。ここからの景色を毎日のように見ている我々スタッフでさえ、今日のこの眺めは素晴らしく、空き時間を利用してこの景色を堪能していました。
やはり、この好天は今日までのようで夜には雲が多くなってきました。明日、明後日と降雪となりそうです。特に３１日は荒れた天候となる予報となっています。山で年越しをと思っていらっしゃる方は多いと思われますが、決して無理だけはなさらないでください。森林限界を超えると悪天時は別世界の厳しさとなります。
河地
