夏雲踊る。
このところ朝の気温は10℃前後でまだ大きな冷え込みにはなってきませんが、朝晩の風や風景にはどことなく秋の気配を感じるようになってきています。日の出も5時を過ぎるようになってきました。山小屋での朝食の時刻は日の出が見やすい時間に設定していますがその時刻も少しづつ遅くなってきています。
朝のうちは雲がまばらに広がっていたため、山肌に日の光が当たる部分もまばらになっていました。そんな中、穂高岳だけに光が当たり、美しく輝いて見えていました。
その雲も次第に取れて、きれいな青空が広がってきました。そこにあったのは高いところに現れる雲でどことなく秋の気配を感じました。夏と秋の入れ替わりの季節に差し掛かってきたようです。
今、燕山荘の周りでは青色が美しいミヤマトリカブトがたくさん咲いています。今日も暑い中、燕山荘まで登ってこられたお客様をお出迎えしていました。
お盆休みも今日で終わりですが今日もたくさんの人で賑わいました。相変わらず、燕Tシャツは人気なようでこれを着ている方を多く見かけました。
10時頃を過ぎるとまだまだ強い太陽の日差しによって、夏らしいもくもくとした雲が沸き上がり出してきます。そして、さらに午後になってくるとこの夏はじめてのカナトコ雲も現れてきました。夏を一番感じさせてくれるのはこれらの雲なのかもしれません。
午後も夏らしい空が続きました。さっきまで見えていたカナトコ雲はずいぶん形を変えてしまいましたが、まだ残っていてそこに夕日があたり、紅く染まり、夏らしい夕暮れ時でした。お盆休みは終わりますが、この先は晴天が続きそうでまだまだ夏山が楽しめそうです。
河地