雷三日。
昨日は激しい雷雨があり、改めて山での雷の怖さを実感しました。雷三日ということわざがあるように寒気が数日同じ場所に居座るため、雷が三日ほど続くことがあります。そんな今朝は昨日の雷を忘れさせてしまうかのような雲海の美しい朝で一日が始まりました。はじめのうちは有明山が雲海がこちら側に来るのを堰き止めていたのですが、次第にこちら側へと流れだしてきて、滝雲も見ることが出来ました。
そして、やはり今日も朝のうちは澄んだきれいな青空が広がりました。これを見るにはやはり山小屋に泊まっていないとなかなか難しいかもしれません。
ヤマブキショウマ
先日ご紹介したオニシモツケやこのヤマブキショウマなどの白い花が小屋の周りにはたくさん咲いています。派手な花ではありませんが青空に映え、きれいです。
１０時を過ぎると今日もやはり雲が増えてきました。東の空には夏の風物詩でもある入道雲が現れ始めてきました。
そして、こちらも昨日と同じように稜線の東側半分は濃いガスに包まれてしまいました。その後の変化は昨日と同じように雨が降り出しました。ただ、昨日ほどの激しい雷雨とはなりませんでした。昨日のことがあったので今日は大天井方面へ向かわれる方には雷雨があるかもしれないので早めにここを出発されるようお声がけなどを行っていましたが、そこまでの必要はなかったようでした。ただ、このような天候の中ではやはり早出早着は大切なことです。
その雨も一旦上がり、再び夏空が戻ってきてきれいな虹が見られました。自然とは雷のような恐ろしいものもあれば、このように美しい虹を見せてくれることもあり、厳しさと美しさの両面を持つものだと改めて感じさせられました。
夕方、再び雷雨となりましたが、面白いことに激しい雨が降っている中沈む夕日が見られました。この数日は天気の変化が激しいのですが、それによって面白い雲や空模様を見ることが出来ています。
雷三日の三日目は過ぎましたが、まだ寒気の影響を受けそうで明日も雷には注意が必要です。
河地
