まずまずの天気。
蒸し蒸しとした湿度の高い朝を迎えました。そのため、真っ赤な太陽が東の空から昇ってきました。
朝のうちは雲が多かったのですが、次第に青空が広がってきました。今年の場合、密になることを防ぐため定員を減らしての営業をしているため、週末と平日の差をあまり感じることがなく、ちょっと不思議な感覚です。
槍ヶ岳も朝のうちはかっこいい姿を見せてくれました。夏も後半に入り、今年はコロナの影響で子供たちの夏休みも短いためか、めっきりお子様の数が少なくなってきました。いつもであれば8月中は多くのお子様が元気よく駆け回っているのですが。
今日の日中は雲が取れず、青空があまり見られない一日でした。しかし、先日までのように雷が発生することもなく、これでようやく雷雨の心配からは開放されたようです。
今年は小屋の近くでイワヒバリの姿をあまり見かけません。いつもであればあちこちでかわいい鳴き声を聞かせてくれるのですが、今年はどうしたのでしょうか。恐らく、人の食べこぼしなどを求めてやってくるこのイワヒバリ達は5月、6月と営業していなかったため、お目当てのエサがなかったので、この辺りに居座らなかったためなのでしょうか。こんなにも姿を見かけないと心配になってしまいます。しかし、ここ数日、小屋の西側のコマクサが咲いている辺りで二羽のイワヒバリをよく見かけるようになりました。毎年、コマクサが枯れだす頃になるとその種を求めてなのでしょうか、コマクサの周りにやってきます。今日も落ちたコマクサの花をつついている姿を見かけました。この姿をしばらく見ているとあっという間に時間が過ぎていきます。
雲が多く、日の入は期待していなかったのですが、意外にも美しい日の入を見ることが出来ました。日の入はどんどん早くなってきて、今日で18時21分、沈む位置は水晶岳から日に日に離れていきます。今日、ちょうど水晶岳の上にクラゲのような面白い雲がかかっていました。
中房の登山口で行われていた遭対協の方々による検温は今日で終了のようです。今日は最終日ということで日帰りでパトロールに登ってこられました。夏のシーズン中にコロナの感染者が出なかったのもこの皆様のおかげだと感謝しています。本当にありがとうございました。まだまだ山小屋の営業は続きますが、ひとりも感染者を出さないように消毒やマスク着用のお声掛け、小屋内の換気など地道に行っていきたいと思っています。
河地