今日で8月も終わり。
ここ数日はなんだかむしむしとした感じの日が続いています。今朝は雲も多く、ご来光も隠されてしまいましたが日が昇った後、太陽の右側には薄いですが太陽環が見られ、また雲海もきれいでなかなかいい眺めが広がりました。
今日も次第に青空が広がりだし、嬉しそうに下山されていく皆様の姿の写真を撮ろうと玄関前でうろうろとしていました。
そして、湯俣の方に目をやると硫黄岳の奥にちょっと変わった雲が現れ始めていました。ちょっと不思議に思いシャッターを切りました。
それから1時間くらいして再び外に出てみるとなんと煙のようなものが上がっていました。こんな光景を今まで見たことはありませんでした。噴火のニュースなどないことから、温泉の水蒸気爆発のようなものだったのでしょうか。その後、小屋の中にまで強烈な硫黄の匂いが漂ってきて、まるで温泉にでも来ているような気分でした。その後はガスに包まれてしまい、この煙の姿を確認することは出来なくなってしまいました。
この噴煙を見ていると今日も小屋の西側のコマクサ畑にはイワヒバリがやってきて、花をついばんでいる姿を見かけました。前回も書きましたが、今年はなぜかイワヒバリの姿を目にしません。
しかし、今日はなぜだかあちこちにぴょんぴょんと歩き回る鳥の姿がたくさん見られました。そして、チイチイと鳴くイワヒバリのヒナの声が聞こえてきました。よく見ると巣立って間もないイワヒバリの赤ちゃんたちでした。4羽ほど見かけました。仕事を忘れて、この可愛らしい姿に見入ってしまいました。
夕方になるとさっきイワヒバリを見た、その少し奥にあるクロマメノキが映える茂みで3羽の子供のライチョウの家族を見かけました。ヒナたちも随分と大きくなってきました。体は大きくなっても鳴き声はまだピーピーと赤ちゃんの声です。クロマメノキの実はまだ緑色をしていましたがおいしそうに食べていました。
そんな中、親鳥はまわりを気にしながら子供たちの姿を見守っていました。先日はこのあたりでもサルを見かけ、サルがハイマツの中に入っていくとハイマツの中からライチョウがびっくりして、飛び出していく姿を見かけたので少し心配していたのですが、今日はこの家族が無事でいることが分かり、ほっとしました。
合戦の頭付近のナナカマドも紅くなってきました。今日で8月が終わります。つまり夏から秋へと変わっていきます。まだまだ夏の名残のほうが強い日々が続きますが、こうして木の実がなりだしてくると季節は秋へ進んでいるのだと感じさせられます。でも、今日も蒸し蒸しとしていて、力仕事をすると汗がぽたぽたと落ちて、山の上でも日中はまだまだ暑い日が続いています。
河地