秋色へ。
さかきです。
この3~4日、所用にて上下山を繰り返しております。加えて先週から始まった道直しを含め、つまりは縦走路を歩く機会が多くなっているわけですが、そんな中、徐々に季節の移ろいを感じ取れるシーン、垣間見えます。
▲オヤマリンドウ(燕山荘~大天荘間 為右衛門吊岩付近)
この鮮やかな濃い紫色は、縦走路脇にひっそりと咲きつつも、しっかりと目を引きます。トウヤクリンドウと共に、あちこちで見かけるようになると、秋だなと感じさせてくれる花の一つです。
▲ウラシマツツジ(燕山荘近く 蛙岩付近)
これまた濃い赤色とでも言いましょうか、高山帯における“レッドカーペット”と私は言いたいくらい、登山道を彩ってくれます。深まる秋を感じます。
▲カラマツ
この辺りですと、燕岳登山口近くに群生するカラマツ樹林の黄葉は見事なものですが、稜線上のものが少しずつ黄色を帯びてきたように見えます。
今日は、午前中寒冷前線が通過したため、大天荘近辺でも一時強い雷雨となりましたが、昼前からおさまり、変わって高瀬の谷間からやや冷たい西風が吹きつけてきました。これを機に、風の冷たさと気温の低下が始まり、明日明後日は朝晩中心に少し冷え込んでくるように思います。そうなれば、このカラマツの色づきも一段と進むことでしょう。
▲オオヒョウタンボク
▲ベニバナイチゴ
紅い実は、何もこんな地味なものばかりでなく、ナナカマドやオオカメノキなどは既にたわわに実をつけています。
この他にも・・・
▲ネバリノギラン
▲ノリウツギ
こうして、北アルプスの稜線は“夏色”から、赤や黄、そして濃い紫といった“秋色”に染まってゆく時期を迎えました。
<おまけ>
▲安曇野某所に広がる稲穂
何も山小屋のブログだからと言って、麓の画像を載せてはいけないという決まりはないでしょう・・・山ばかりでなく、気づけば里にも“秋色”届いていますね。