稜線の紅葉。
さかきです。
今朝は凄まじい暴風の吹き荒れた大天荘周辺。激写はできませんでしたが、二人用テントが、撤収の最中にものの見事に吹き飛ばされる瞬間を目の当たりにしました。
大天荘のテント場は稜線トップに位置するため、悪天候時に設営もしくは撤収するのは、至難の業です。テント泊で予定されている方、今後の気象情報には十分にご注意ください。具体的には、これからの季節、寒冷前線が日本海方面から南下するようなパターンの場合、暖気と寒気の気温差が著しいほど、前線通過時は強風(暴風)が吹きやすくなります。加えて一時的に激しい気象現象を伴うこともあります(雨からみぞれ、そして雪へと変化・・・)。
ということで、昼過ぎまでは、この風が落ち着くことはなかったのですが、所用で下山する関係で、強風吹き荒れる中昼前には大天荘を後にし、一路燕山荘経由燕岳登山口へ下山方向となりました。
ここ数日いろいろな方から紅葉の具合を耳にしていましたが、今日実際に目にしてみますと・・・
▲切通し分岐より燕山荘方面
数日前より一段と色鮮やかな黄葉が進んでいます。
▲為右衛門吊岩付近から“大下り”方向
東斜面(信州側)のダケカンバこそだいぶ落葉しているのが目立ちますが、この東と西両斜面の紅葉の進み具合の差も面白いものです。
▲“大下り”の鞍部付近から大天井岳を振り返る
近寄って見る木々一つ一つは決して色づき良くないものの、遠くから全体を見回すと、なかなかのグラデーションで、やっぱりきれいだなと改めて思います。
▲ナナカマド越しに有明山
▲燕山荘手前の登山道より錦色の燕岳を仰ぐ
稜線の紅葉狩りは、この先数日がピークかと思われます。
新型ウィルス感染症対策をしっかり用意された上で、是非足をお運びください。
▲一部修繕前(為右衛門吊岩付近)
▲修繕後
登山道も少しずつではありますが、ちょいちょい直し、徐々にではありますが歩きやすくなったと思いますので・・・