紅葉から晩秋へと。
朝に薄氷が張るのもすっかり日常となってきました。街で暮らしているとなかなか気づきにくいものですが、10月の山というものはとても寒く、街でいうと冬のような感じです。そんな今朝は安曇野側と高瀬側の両方に雲海が入り、ここはまさに雲上の世界となっていて、そんな中での素晴らしいご来光となりました。
太陽が昇るにつれ、槍ヶ岳や裏銀座の山々の高いところから順に朝日があたりだし、太陽の色に山肌が染まっていきました。
日中は一時だけ、きれいな青空が広がりました。また、今日は終日雲海が広がり続け、一日中、雲上の世界を味わうことが出来ました。
燕山荘のヘリポートの老朽化が目立ってきたので、補強工事を10月14日頃から始める予定です。ヘリポートの上に張ってある木も入れ替えることになりました。その数、約300本。すごい数ですがヘリポートを長持ちさせるために1本ずつ全面にキシラデを塗る作業を始めました。先日まではこの時期にしては多くのお客様が登ってこられ、、このような作業は出来なかったのですが、ようやく小屋の修繕作業をする時間を作ることが出来ました。
その作業をしていると数十羽の鳥の群れがやってきました。なかなか一箇所にじっとしていなくて、写真を撮るのには苦労をしました。この鳥をよく見かけるのですが、名前すら知りませんでした。そんな時たまたま鳥に詳しいご常連のお客様がこれは「アトリ(花鶏)」だと教えてくださいました。この鳥は渡り鳥のようです。
合戦の頭付近より見る燕岳
お褒めの松 稜線上のカラマツは紅葉が始まっていますが、このカラマツはまだ始まっていないようでした。
合戦小屋上部
合戦小屋 上から見ていると紅葉のピークが過ぎたことを感じていましたが、実際、合戦小屋までいってみると紅葉の美しさを残している木々をたくさん見つけることが出来ました。寒くなってきて、合戦小屋のお汁粉も大人気のようです。
夕方になり、雨が降り出してきました。一時はみぞれへと変わりました。明日は冷たい雨の一日となりそうです。これからの時期の雨は気温がほんの少し下がるだけでも雪に変わってもおかしくない季節へと入っていきます。雨の日の行動は慎重さを求められるようになってきます。
河地