冷たい雨。
冷たい雨の一日となりました。昨日お泊りのお客様も足早に下山されていかれました。ヘリぽ¥と
ヘリポート下のナナカマドもすっかり葉を落としてしまいました。今日の日中は気温が3℃くらいでしたが、これがもう1、2℃低ければ雪へ変わっていたかもしれません。このような日は低体温症になるリスクも高く、無理は禁物です。ひとそれぞれ体力差がありますので自分の山での力量を知っておくことも大切になってくるかと思います。これからの季節、雨の日は緊張感をもって、登山をする必要があるかと思います。我々山小屋スタッフも雨で気温が低く風が強い日の稜線歩きをされる方には無理をなさらないよう声掛けを強化していきたいと思っています。
こんな天気でしたので昨日の作業の続きを小屋の中で行いました。今日は雨だろうと思い、昨日のうちに木が濡れないようにと小屋の中へ入れておいて正解でした。
夕方になって雨が上がりだしてきました。合戦尾根の山肌の色はより一層晩秋のものへと変わっていました。
そして、槍穂高も見られるようになってきました。目を凝らしてみると槍や穂高の黒い岩肌の一部が白くなっているのが見られました。恐らく、3000ⅿ級の山では雪になっていたのでしょう。10月になれば雨が雪に変わってもおかしくない季節になってきています。10月の雨の日の行動は慎重にならなくてはなりません。
そして、全く期待もしなかったのですが、日没ごろ、きれいな夕焼けを見ることが出来ました。
紅葉の山肌を流れる美しい滝雲も見ることが出来ました。台風14号の動きが気になるところです。最新の気象情報に注視していきたいと思います。先ほども書きましたがこれからの季節の雨は低体温症へのリスクが非常に高いため、行動は慎重になさって下さい。また、人それぞれ体力や力量は違うのであの人が登るから大丈夫だと思わないほうがいいかと思います。自分自身の体力力量に見合った登山をされるといいかと思います。
河地