台風14号はそれて。
台風14号はかなり変わったコースを進むようになりました。通常、台風は北に向かって上がっていくのですがこの台風は逆戻りの南方向へと進路を変えました。また、戻ってきてしまいそうな進路となっています。台風は長野県からは離れたところにあるため、今日はさほど雨は降らず、気温が高めの一日となりましたが午前中は濃いガスにつつまれていましたが、時折こうして展望が広がる時間帯もありました。燕山荘周辺はすっかり晩秋の様相です。
寒くなってくると水が凍ってしまうため、水を小屋の中へストックしなくてはなりません。そのためのタンクの清掃を始めました。毎年、この10月10日辺りをめどにこの作業を行っています。この10月10日というのは山の上では秋から冬へと変わる境目だと思っています。
夕方、これまでガスに包まれていましたが、急にガスが切れて素晴らしい展望が広がりだしました。稜線を境に高瀬川の雲海面のほうが高く、安曇野側へと結構な落差をもって雲が流れ始めました。こんな光景は初めて見ました。
山頂にかかるガスも急に取れ始め、幻想的な光景を目にすることが出来ました。
日の入り前から始まったこの一連の気象現象は次から次へと素晴らしい光景を見せてくれました。雲に隠れていた太陽が沈む直前に雲の切れ間から顔を出し、流れるガスを照らし出し、普段なかなか見ることのない光景を作り出してくれました。
日の入りは17時15分くらいだったのでしょうか、次から次へと変わる空の様子についつい時間を忘れてしまいました。
そして、太陽が沈んで15分位するとみるみると空が赤く染まり始めました。台風のため週末にも関わらず、お泊りのお客様は非常に少なかったのですが今日のこの夕焼けにはみなさん大変感動されていらっしゃいました。まさかこんな一日の終わりになるとは思いもしませんでした。
河地