雲海上の回廊。
さかきです。
昨日に引き続き、今日も雲海に彩られた北アルプス界隈となりました。
▲日の出直後 東の空(5:50頃)
多少雲海が入っていますので、それを差し引いても、気付けば日の出は5:50頃。ほんと、遅くなりました。
今朝はこの時期としては暖かい朝、大天荘の温度計では5.9℃を表示。台風が持ち込んできた暖気がまだ残っている、そんな感じでした。加えて風も弱かったので、カメラを撮る方々にとっては昨日の夕方といい、今朝といい、ラッキーだったと思います。
よーく見ると、太陽の左手にちょこっとだけ、頭を出している頂、「浅間山」です。噴煙が上がっているのがハッキリ見て取れます。
▲槍ヶ岳
▲穂高連峰
昨日の夕方程ではありませんが、高瀬側からの滝雲の流れは続いておりました。すでに稜線は紅葉が終わり、山肌全体が茶褐色と化しているため、殊、日の出直後の陽ざしを浴びると、山全体が鍛冶屋の“火起こし”のようにさえ見えます(ちょっと表現を格好つけすぎました)。
とは言え、実際に見て頂くと、言わんとしていることが伝わるかと思いますので、是非晴れ間をついて、お越しください。
余計なコメントはさておき、上高地周辺の谷間は終日視界が開けていましたが、その周りの高瀬の谷間から安曇野側一帯は、ほぼ終日雲海が立ち込め、稜線から上は概ね青空が広がりました。
すっかり晩秋から初冬の雰囲気を漂わせる槍・穂高連峰です。これでうっすら稜線伝いに“白い物”を纏うと、まさに三段紅葉となってくるわけです。
さて今日の夕方・・・
決して昨日の写真ではありません。今日も高瀬の谷間の雲海が一部見事に溢れ出す様子が、なんとも美しい・・・ちなみに、日没は概ね17:20過ぎとなりました。
雲海上に浮かび上がる表銀座縦走路。
“雲海上の回廊”。私が巨人だったら、今にもその上を歩けそうな、なんとも印象的な光景でした。
こうして、大天井岳の晩秋の とある一日は過ぎてゆくのでした・・・