今日も気温は高め。
台風通過後からのここ数日は、この時期にしては気温の高い日が続いています。午前中はきれいな秋の空が広がり、寒くもなく快適な天候でした。燕山荘周辺はすっかり晩秋の装いですが、下の方に目をやると、紅葉の美しい部分がどんどん下に降りて行っている様子がよく分かります。この様子から秋の進み具合を感じ取ることができます。
この秋晴れに誘われて、日帰りで登ってこられる方も多く、10時頃になると玄関前は賑やかになります。この美しい景色に見とれてついつい長居をしてしまうと後が大変になってきます。日没は17時10分頃になってきています。登山口辺りは樹林帯ですし谷底なので暗くなるのはもっと早いです。また、日帰りでも、ヘッドランプ、防寒着は必要です。
気温が高めだったため、安曇野側にはお昼前から夏のようにガスが沸き上がってきました。そのガスは水滴の粒が大きく、その中を歩くと顔に当たる水滴が分かりました。こういった時は「白い虹」が見られることが多いので、もしやと思い東側に行くとブロッケンの周りのくっきりとした「白い虹」を見ることが出来ました。ここまではっきりとしたものが見られるのは珍しいです。
東側はガスで真っ白でしたが日が沈む西の空はきれいに晴れ渡っていました。今日も高瀬川には雲海が入り、上空にはいい感じの雲もあり、日の入りへの期待が高まりました。
さすがに夕方になれば、気温は5℃くらいと冷え込んできましたが、厳しい冷え込みでなく、外のベンチに座り、皆さん素敵な時間を過ごされていらっしゃいました。美しい日の入りでした。
日が沈んで、少しすると太陽が沈んだ所の真上に延びる一筋の光が見られました。
この先の天気予報を見ていると気温が高めなのは明日の日中くらいまでで、その後はかなり冷え込みが厳しくなりそうです。いよいよ初雪となるのでしょうか。10月も半ばとなり、雪はいつ降ってもおかしくない季節へと入ってきました。
今日の夕食では厨房スタッフがみそ汁の代わりに芋煮をご用意いたしました。お隣大天荘の芋煮は山形流ですが、燕山荘には宮城県出身のスタッフがいて、山形と宮城の芋煮は違うんですよと今日の芋煮を作ってくれた大友くんが言っていました。山形はしょうゆ味で牛肉を使うのですが宮城では味噌で豚バラ肉を使うそうです。毎日とはいきませんがたまにはこうしたサプライズ的なこともお楽しみいただければと思います。
合戦尾根の紅葉の様子
登山口付近でも葉っぱ色は変わりだしてきています。
ついつい下を向いて歩いてしまいますが、ふと上を見上げるとこんな美しい光景にも出会えます。カエデの葉っぱが紅くなりだしてきたところです。第一ベンチより下でみかけました。
第三ベンチ辺りまで紅葉のピークは降りてきています。
合戦の頭から見る上部はすっかり晩秋の様相です。ダケカンバの葉っぱもほとんど落ちてしまいました。標高を上げるにつれて季節も進んでいきます。
合戦の頭より上にあるカラマツも黄色く色づき始めてきました。
河地