そろそろ冬山装備のご支度を。
さかきです。
台風14号が過ぎてからというもの、信州側の谷間には、ここ数日雲海がよく立ち込めるようになりました。
▲日の出直後 東の空(6:15頃)
ここ数日のブログを読み返してみても、雲海の出没率の高さがわかります。
▲大天井岳山頂から槍・穂高連峰
間違いなく美しい・・・普段こういった非日常的な光景は、お客様にとっては申し分ないご褒美ですので、我々スタッフにとっても嬉しい限りです。
ただ、少々ぼやきを述べさせていただきますと、こういった日は、ヘリコプターの空輸作業ができないという難点がございまして・・・有視界飛行によるヘリコプター運航において、駐機場となる下界の上空にこれだけの雲が立ち込めてしまうと、離陸が難しい状況となってしまい・・・上空はこれだけいいお天気なんですが、なんとも皮肉なものです。昨日の予定だった空輸は今日も見合わせ。明日の午前中に期待です。
ところで、各種気象情報を見ますと、明日の夜以降、北アルプスの稜線においては今シーズン初の本格的な降雪予報が出ました。気温は低下し、稜線上は風も出てくるようです。ここ最近まで続いていました暖かな陽気から一転しそうな感じです(→ヤマテン参照(有料サイト))。あくまで予報ですので、数時間後には内容がコロッと変わる可能性もありますが、用心に越したことはありません。
過去においては、9月下旬から10月上旬にかけての、急なみぞれや降雪による山岳遭難の事例が方々で起きています。殊、低体温症が起因するところが多いのですが、明日明後日、特に大天荘のように稜線を数時間かけてお見え頂かなくてはいけない山小屋利用を予定の方は、くれぐれもご自身の技量等を考慮して頂き、無理のない登山計画をお立て頂きますようお願い致します。
ウェア(衣類・手袋・靴下・アンダーウェア等)、ギア(靴・ピッケル・ストック等)につきましては、寒さと適度な雪に耐えうるだけの装備の準備が必要です。最終的な装備の選択はお客様の技量等により個人差ありますので詳細は控えますが、スニーカーやトレランのようなスタイルは厳しいと思います。
晩秋から初冬へ様変わりしそうな週末ですが、くれぐれも事故なく安全で楽しい山行となりますよう、切に願っております。