水源地の閉め作業。
さかきです。
昨日まで立ち込めていた雲海は朝からきれいに取れいて、スッキリした晴れ間となりました。
▲遠望 烏帽子岳越しに剣・立山連峰
▲遠望 燕岳越しに鹿島槍ケ岳・白馬岳・旭岳
まだ“白い物”を纏っていない方々の峰々。なんとなくまだ信じがたい天気予報ではありますが、今夜半からの降雪で、いよいよ雪化粧となるのでしょうか、明日以降が楽しみです。
さてさて、雲海も取れ、晴れ間も広がったおかげで、滞っていたヘリコプターの空輸作業も午前中のうちに無事に終わり、今日は満を持して水源地の閉め作業に行ってきました。
▲表銀座縦走路越しに槍・穂高連峰
今日はいつもとやや違う視点での槍穂の峰々。水源地へ向かう道中からの光景です。
▲牛首展望台と落葉ダケカンバ群
道中ふと右に目を向けると、牛首展望台が見えてきます。もしかすると毎年このタイミングでこの光景を撮り、ブログにて紹介しているかもしれません。秋の時期、私の好きな光景の一つなんです。落葉したダケカンバ群と所々点在するカラマツの黄色が織りなす模様が印象的です。
さて、水源地周辺は、花もなくなり木々の葉っぱは落葉し、すっかり晩秋の雰囲気です。
這わしてあるパイプラインは、途中からいくつかに離断し、要所に括り付けて来夏まで越冬します。ポンプ小屋は清掃し、エンジンのバッテリーを外したり、冷却水を抜いたりと、諸々の工程を踏んで、ようやくコンパネを打ち付けて、今シーズンの一連の水源地作業は終了。水の神様に一礼、恵みの水に感謝です。
ご覧のように、水源地の水は、岩の間から湧き出ている、正真正銘の岩清水です。
これで、先日もお話しましたように、小屋のタンクにある貯水分で、我々が下山する日までの水を賄います。今後大天荘にお見えになられる予定のある方は、小屋内において是非とも節水のご協力をお願い致します。
作業を終えての帰りしな、ダケカンバ越しに見える遠望 槍ヶ岳が見事でした。
※明日のブログは、まず雪なのか雨なのかの速報からお伝えしたいと思います。