雪は止み、空は燃え・・・。
さかきです。
今日の未明から降り続いていました雪は、夕方前にようやく落ち着きました。
積雪状況は小屋周りで平均20㎝程、近辺の登山道ですと、吹き溜まりでは40㎝程の場所もありました。こういう天候状態でしたが、頑張ってお越し頂いた方にお聞きしますと、皆さん想像以上に寒さと“ラッセル”に参った感じでした。
それでも、ようやく小屋に到着し、玄関の中に入った途端の皆さんの安堵感、こちらとしましても無事に着かれてよかったと、心底思う今日一日でした。
▲日の入直前の大天荘と大天井岳
雪が止んだな・・・と、窓越しから北側の空を見ると、なんとなく雲海が入り、にわかに中層が抜けている感じがしたので、急いで外に出てみれば、この光景。一瞬でした。
空が燃えている、とはまさにこの事でしょう。
槍ケ岳の穂先も、ほんのちょっとではありますが顔を出しました。マッチに火をつけたような感じ・・・
チラッとですが、表銀座縦走路も少しだけ垣間見えましたが、稜線近辺は真っ白な感じです。
当面、大天井岳までお出かけ予定の方は、最低6本歯以上のアイゼンとストック2本の携行をお勧めいたします。靴は、雪上に耐えうるものでお願い致します。スニーカー等は不向きです。最終的な装備の選択は、個人個人の技量によりお客様判断となりますが。
テント泊でご予定の方は、雪上に張るようになると思いますので、“冬仕様”でお出かけください。想像以上に寒いと思います。
また、小屋泊・テント泊・通過利用のいずれの場合も、衣類等は防寒対策をしっかりご用意ください。
明日明後日は晴れ間が広がるようです。一日で様変わりした、北アルプスの雪化粧が楽しみです。