有明山表参道
10月21日(水) 午後3現在の気温:11℃ 天候:晴れ
今日は朝から秋らしい青空が広がり、中房渓谷の鮮やかな紅葉を引き立たせていました。
見頃になった紅葉を楽しむべく、昨日、休暇を利用して有明山へ行ってきました。
今回は、これまでなかなか登る機会がなかった表参道から入り、裏参道を経由して有明荘へ戻るルートです。
表参道の登山口から頂上までを簡単にご紹介します。
中房線の「有明山黒川口」バス停付近にある表参道の案内標識から脇道へ入ります。
狭い林道を奥へ進みます。
10分ほど歩くと、車が4、5台停められそうなスペースの横に入口の案内があります。
案内板の左側から先へ進み、沢に架かる橋を渡ると登山口の看板が見えます。
いよいよスタートです。
登山道は赤テープや案内板が随所に設置されており、これらを頼りに進みます。
沢沿いの道をどんどん進みます。
しばらく進むと、道は沢の中へ。赤テープや岩に付けられたペンキマークを頼りに沢を登ります。途中、道は沢から外れたりしますが、マーキングはしっかりしていますので、見失わないように注意して先へ進みます。
そして目の前に現れたのは妙見の滝。庇のように張り出した岩壁から流れ落ちる光景は見応えがあります。
滝の付近は紅葉の見頃を迎えていました。
しばらく滝と紅葉を楽しんだ後、登山再開です。
妙見の滝を左手に、沢の上流へ目をやると大きな岩が。その右手には鎖が見えます。
この辺りからコースの難易度がグッと上がります!
鎖を頼りに岩を登って行きます。
岩肌が濡れているためかなり滑りやすくなっています。飛沫が冷たいので早く登り切りたいところですが、慌てず慎重に登ります。
急登を越えながら先へ先へと進んでいると、斜面が大きく崩落した場所に出ます。
前方の岩壁の右手にまた大きな滝が見えます。
白河の滝。こちらも見応えがあります。
滝つぼから振り返って斜面を見ると、鎖のようなものが見えます。
もしかして、この斜面を登るのか?一瞬、見なかったことにしたくなるほどの急斜面。
気合を入れ、鎖を頼りに登ります。
この先は鎖、ロープ、梯子が連続し、ただひたすらに急登を繰り返して行きます。
だんだん足が重くなってきたなぁと思い始めた頃、辺りは熊笹が茂る斜面に変わってきました。
マーキングを探しながら進んでいると案内板が目に入りました。
松川方面からの登山道との合流ポイント、落合に到着です。
ここまで来たら、頂上までもうひと踏ん張り!なんて思ったら、まだ容赦なく難所、急登は続きます。
岩場のトラバース、梯子などをどんどん越えてひたすら登ります。
登山道脇には、先日降った雪がうっすらと残っていました。
上の方が明るくなってきたなぁと思いながら急登を登り切ると、目に入ったのは斬新(?)な鳥居。
山頂に到着です!
ここは3つあるピークのうちの1つ、北岳のピーク。
ここから中岳を経て南岳まで道が続いています。
山頂部の道も険しく気が抜けません。
それぞれのピークには立派な祠が祀られています。
山頂でのランチと美味しいコーヒーを堪能し、3つの祠にお参りをした後、下りは裏参道経由で有明荘まで下山しました。
☆表参道は歩行距離が長いだけでなく、連続する急登や、鎖、梯子などの難所が多数ある難易度の高いルートですので、登山経験が豊富で健脚な方向けです。特に雨天時や下山での利用は更に危険度が増しますのでお勧めできません。有明山登山を計画される際は、ご自分の体力、経験を踏まえてよくご検討されるようお願いします。
(山田)