ぽかぽかとした日差し。
雲の少ない夜明けを迎えました。東の空がだんだんとオレンジ色に変わり、寒い時期ならではの澄んだ空気でした。氷点下の寒さとなりましたが皆さん外で日の出の瞬間を待っていらっしゃいました。ただ、今日は風が非常に弱く、気温以上の寒さを感じることはありませんでした。
穏やかという言葉がぴったりの静かな日の出でした。先日降った雪はだいぶ少なくなってきましたが、それらがほんのりとピンクに染まる日の出でした。
雪の多い槍・穂高方面はここよりもぐっと紅く染まりました。
今日はヘリコプターによる荷揚げ日でしたが、風も弱く、順調に進みました。早くも来春を考えての燃料などを荷揚げしました。この物資輸送も残りはあと一回となってきました。発注のし忘れがないように次回の荷揚げに備えます。
まるで小屋にぶつかるのではないかと思えるこの写真、いつもと違うところから荷物を吊り上げたので、このような迫力ある写真となりました。
朝日に染まる燕山荘と燕岳ですが、こうしてみると随分と雪解けが進んできているのが分かります。ただ、日影部分にはツルツルになった部分が残るので油断はできません。雪がある時の歩行は慎重に。
前回ほどではありませんが、今日も硫黄岳の裏側から噴気が上がっていました。夕方になると噴気の様子は暗くてわかりませんでしたが、小屋の中には強い硫化水素臭が漂ってきました。また大きな爆発があったのでしょうか。
水源地へと向う途中から見る燕岳の様子です。こうしてみると雪はずいぶん少なくなったのがわかります。今日の日中は4℃くらいまで気温が上がったので、今日は水のポンプアップが出来るのではと期待して行ったのですが、やはり日影部分のパイプの中には氷の残っている箇所が多数あり、取り除ける部分は取り除きましたが、凍っている箇所が多すぎてポンプアップが出来ませんでした。この先の気温を見ていると明日明後日が勝負となりそうです。
夕方になるにつれ雲が多くなってきて、空には誰かが落書きをしたような雲が現れていました。
日中にもこのような面白い雲が現れました。昨日、今日の晴天は冬支度のための貴重な晴れ間となりました。
もう使わなくなった宿舎の布団移動 この作業は晴れていなければすることが出来ません。例年より10日ほど遅くなってしまい心配していたのですが、なんとか移動出来て一安心です。
また、雨戸の移動も行いました。燕山荘は大きな建物なので非常にたくさんの雨戸がありますが、これらをしまっている場所も本館からはずいぶんと離れていて、この移動だけでも大仕事となります。今日は一日中めいいっぱい運びものの一日となりました。明日明後日と雨の予報が出ていますが、積雪はもう少し待ってもらいたいものです。なんとかもう一度水が上がるチャンスが巡ってくると祈るばかりです。
河地