冬型の気圧配置。
さかきです。
昨日今日と、雄大な北アルプスの峰々を、このブログご覧頂いている皆様に是非!・・・とは、ほど遠い空模様でした。
昨日とは逆に、朝方雨だったものが、昼過ぎには一時的ではありますが猛烈な風を伴った雪へと変わりました。この画像からはまったく想像できませんが、玄関からわずか10m進んだテント場の脇から撮ったものですが、まともに立って歩くことが困難な程の風、耐風姿勢をとるのがやっと。まともにカメラは構えられませんでした。
ちょうど寒冷前線が通過した直後、寒気が流れ込みはじめた頃だったのでしょう、この直後から気温がぐんぐん下がってきました。この時3.3℃あった気温は、夕方5時過ぎ-2.1℃まで下がってきています(大天荘設置の温度計)。
今日もお問い合わせが多かった週末の天気ですが・・・詳細は各気象情報をご確認頂きたいと思います(→ヤマテン(有料サイト)・てんきとくらす、等々)。
ただ、稜線上を数時間かけてお越し頂く山小屋としましてお伝えしておかなくてはいけないと思いますので・・・北アルプス南部辺りが属する、気象庁等が発表しています長野県中部の明日の天気予報は、比較的穏やかな予報となっていますが、3,000m級の稜線上には当てはまりそうにもない点です。いわゆる寒気を伴った「冬型の気圧配置」となるため、稜線上は風雪になりやすい空模様となりそうです。先日10月18日にも降雪がありましたが(→ブログ参照)、恐らくその時よりも気温は低く、風は強めとなりそうです。 ▲令和2年10月23日 気象庁発表の予想天気図
よく冬に見かける天気図・・・大陸に高気圧、東海上に低気圧、こんな気圧配置の時は、北アルプスの稜線は概ね天候が優れないことが、これからの季節間々あります。
明日明後日は、低温と強風による低体温症には十分ご注意頂き、寒さと雪に耐えうる装備でお越し頂きますよう、お願い致します。最終的な装備の選択は、お客様ご自身の技量に委ねられますが、特に足回りは、雪上歩行に耐えうるだけの靴と、最低6本歯以上のアイゼン、ストック2本(もしくはピッケル)の携行をお薦め致します。
なお、テント泊予定の方は、明日に限りましては条件的にかなり厳しいものになるかと思いますので、予めご承知おきください。
くれぐれも安全で無理のない山行となりますよう、せつに願っております。