今夜は風雪です。
さかきです。
先ずは、今朝の様子から。
▲モルゲンロート 槍ヶ岳
▲モルゲンロート 穂高連峰
今朝の外気温の最低は、大天荘の温度計で-7.2℃を表示、この秋に入って最も冷え込みました。加えて風も強く(恐らく平均15m/s程)、体感的には-15℃近くを肌身で感じたと、私はそう思っています。まだこの寒さに慣れていないとはいえ、相当手が悴みましたので。
それにしても久しぶりの槍穂のモルゲンロートはきれいでした。
結局、昨日の夕方以降は一旦きれいな星空が広がり、今朝の晴れ間へとつながったため、放射冷却と寒気の影響で冷え込みが強まったのでしょう、いろんな物が凍てつき、じつにきれいでした。ハイマツ、外のベンチ、等々。
大天井岳と大天荘も、凍てついた感じに見えるのは私だけでしょうか・・・最も後ろに見える裏銀座主稜線は雪か霜かで白さが際立っています・・・そうか、昨日が二十四節気の一つ「霜降」でしたね。
さて、夕方前に速報でお伝えしました降雪状況のその後ですが、午後7時現在、外は本格的な吹雪になっています。夜間ですので小屋周りしか把握できませんが、吹き溜まりでは既に30cm以上の積雪となっているものと思われます。気温は、大天荘の温度計で-6.1℃。今夜半まで降雪予報が出ていますので、まだ積雪は増えることが予想されます。今回は気温が低い事もあり、細かい乾いた雪が降っていますので、風で飛ばされやすい所は積雪が少ない一方で、吹き溜まり箇所では数十cmになる所もあるかと思われます。いずれにしましても、明日視界が開けたのち、詳細を速報でお伝えする予定です。
3,000級の稜線は、晩秋は終わり、初冬です。天候が晴れていましても気温は低く、これからの時期、残雪や凍結箇所は必ずあるもとご認識頂き、決して無理のない登山計画をお立て頂きますよう、重ねてお願い申し上げます。天候の良し悪しに関わらず「寒い」ですので、防寒対策はしっかり用意の上お出かけください。いざという時のための「ツェルト」「エマージェンシーシート」「ダウン上下」等の携行も必要かと思います。
決して無理せず安全な登山を心掛けて頂くことを、せつに願います。