晴れても寒い一日。
夜明け前、寒冷前線が通過する頃、うっすらと雪が積もりました。日の出頃はまだ、その名残もあって黒い雲が残り寒々強い感じの日の出となりました。しかし天気は回復傾向にあり槍ヶ岳にかかる雲も取れ始めてきました。今朝の降雪は積雪というほどのものではありませんでした。
その後天気は回復してきれいな青空が広がりました。ただ、気温は低く、プラスになるかならないかで、風の当たる西側に出るととても寒く感じました。山の上はやっぱりもう冬だと強く感じさせられました。
稜線の西側でも紅葉は下まで降りたようです。街の紅葉はこれからですが、山の紅葉は終わろうとしています。
山荘の南側はかぜがあまりあたらなく、日中はぽかぽかとあたたかいです。そんな中ペンキ塗り作業も進めました。
天気のいいうちにと一部に雨戸もいれました。このタイミングをのがすと、雪に埋もれた窓を掘り出しての作業になってしまいます。多少早いくらいに冬支度を進めていきます。
太陽が西に傾き始めると気温も下がりだしてきます。15時くらいまでには到着できる計画でお越しください。
日の入りもすっかり早くなってきて、16時50分ごろには沈んでしまいます。その頃には気温はすっかり氷点下になっています。太陽が沈む位置も双六だけより南側になってきました。
そして、太陽が沈むと東の空には13夜の月が輝きだしてきました。中秋の名月を見た人はこの旧暦の9月13日の月も見ないと縁起が悪いといわれます。満月より少し欠けているだけの今夜の月ですが、古くからは意味のある月となっているようです。
その月明かりに照らされた燕山荘の灯りは外が氷点下の寒さの中とても暖かそうに感じました。
雲海が広がり安曇野の街は見えていません。安曇野ではこの月は見えていないのかな。
寒い夜空ですが槍ヶ岳の上にはまだ夏の星座が輝いています。ほとんどの山小屋が営業を終えているため他の山小屋の灯りはもう見えなくなってしまいました。写真では分かりづらいですが、おとなりの大天荘の灯りだけが小さく輝いて見えていました。
河地