見上げる。見下ろす。
10月31日(土) 午後3時現在の気温 :9℃ 天候 : 晴れ
昨日からの冬型の気圧配置によって、今朝はグっと冷え込みました。
そんな、この秋初の氷点下となった有明荘周辺・・・。
山を駆け降りる紅葉前線も、少し速足になったかも知れません。
有明荘周辺のもみじも、赤や黄が一層鮮やかになり、幹に触れるほど木に近づいて見上げれば、陽に透ける葉がカラフルなレースのようです。
木の一番てっぺんの、よく陽が当たっているところを見上げると、青空をバックにしたもみじが、いよいよ、最も見頃だとよくわかります。
転じて、足元に目をやると、一気の冷え込みに耐えかねた赤や黄が、カサカサと寒風に音を立てています。
隆々と暖色をまとった木々はもちろんフォトジェニックですが、足元に吹き溜まった赤系統の枯葉も、深まった秋特有の感傷的な気持ちにさせます。
・・・おまけ
30年以上前に廃道となった旧玉垂トンネルの入り口にレンズを向けてみました。ファインダーの向こうには、幾重にも通行止めを示すバリケードが設けられ、道路をふさぐガードレールは落石の直撃を受けて粘土細工のようにひしゃげていました。入口右手には、よく目立つ青い「旧道に付き、立入を禁ず」の看板が見て取れます。
こちらは、現在の玉垂トンネル坑門。見頃の黄葉が旧道を覆い隠すようです・・・。ちなみにトンネルには「入口」と「出口」が決められていて、その道路の起点に近い方が「入口」、反対が「出口」なんだそうです。この中房線(長野県道327号槍ヶ岳矢村線)は槍ヶ岳が起点だそうですので、この写真は「出口」という事になるようです。(初めて知りました!w)
明日からは11月・・・。
中房線の通行には、(今後の天候次第ではありますが)冬用タイヤの装着をお勧めいたします。
(猪股け)