穏やかな週末。
日が昇る直前に月はワリモ岳の左側へと沈んでいきました。満月の頃は日の出・入り、月の入り・出の時刻がほぼ同じくらいになっています。日の入りはよく目にするのですが月の入りとなるとなかなか見る機会はありません。
月が沈んでほんの少しすると太陽が顔を出してきました。雪で白くなった雪面をほんのりピンクに染め、この時期らしい美しい朝となりました。昨夜は一時、気温が-10℃まで下がり、どこまで冷えるのかと思っていたのですが朝になると-4℃ほどと厳しい冷え込みではありませんでした。恐らく放射冷却がおきて、街の熱が上に上がってきたため、山の上では寒さが緩んだようです。街で放射冷却が起きるときは山の上では冷え込みが緩まるものです。
日が昇った後はきれいな青空が広がり、10月最後の週末は穏やかな朝で始まりました。
長野盆地
松本盆地
今日はここから見渡す盆地には低い雲というか霧が出来ていました。これから冬になると朝に盆地にはこうした雲(霧)が発生することがよくあります。しかし、この雲も日が昇れば消えていき、晴天となることが多いです。
日中もきれいな青空が広がり、また風もそれほど強くなく、穏やかな登山日和となりました。また、空気も澄んで遠くは栃木や埼玉、群馬の山々までくっきりと見えていました。
日の入り頃になっても冷え込みは緩く、また風もあまりないため、0℃ほどの気温でしたがそれほど寒くは感じませんでした。夕日を眺めるにはいい気象条件となりました。
そして、日が沈んで数分後に四阿山の右肩辺りから、じゃがいものような形をした満月が登りだしてきました。真ん丸なはずの月が空気によってゆがんでとても面白い形になっていました。
満月の月明かりは明るく、夜でもヘッドランプなしで歩けるほどです。月明かりに照らされた夜の景色はいつもと違ってなんとも神秘的な美しさがあります。明日も晴天の予報となっていますが明後日は雪またはみぞれの予報になっていますの明日お泊りでお越しの方はそれに対応できる装備でお越しください。これからの季節登る日の天気だけではなく、下山する日の天気も気に把握しておく必要があります。
河地