11月に入りました。
気が付けば早いもので、今日から11月になりました。燕山荘の今シーズンの営業は11月22日のお泊りまでとなり、ここで過ごすのもあと3週間となってきました。今朝は冷え込みも緩み、-2、3℃くらいであまり寒さを感じない朝となりました。
日の出が近づくにつれ、満月は山の稜線へと沈み始めました。まるで太陽との主役交代といった感じです。
今朝の日の出は6時5分頃、黒い雲の隙間から真っ赤な太陽が顔を出してきました。昨晩の月と同様、昇ったすぐの太陽は四角いような形になっていました。ちょっと面白い光景でした。この週末は晴天にも恵まれ、11月3日の祝日が近いこともあり、お休みが取りやすかったこともあり、山には賑わいが戻ってきました。今朝の日の出をご覧になられるお客様の様子はまるで夏のようにも感じました。
次第に青空が広がり始め、下山の皆様は初冬の燕岳を満喫出来たようで、朝の玄関前はとても活気づいていました。
北部の鹿島槍や旭岳などは雪の量が余り減らず、この周辺と比べて随分白い状態が続いています。
午前中は日差しもあり、暖かく感じていたのですが、午後になるにつれ雲が多くなってきて、また風も強まりだし、寒いと感じるようになってきました。その雲の隙間から差しこむ、やや弱い西日を受けて美ヶ原周辺の山々の印影がくっきりと見えていました。
夕方になると気温は-3℃ほどでしたが、風が強く、日の入りを見るのも寒さとの戦いとなりました。やはり、風というのは体温を奪ってしまい気温以上の寒さを作り出すものだと改めて実感しました。
今夜も月明かりを期待して、外に出たのですが雲に邪魔をされ、なかなか姿を見せてくれませんでした。もう少しだろうと外で待っていたのですが、とにかく風が強くて寒くて長くは待っていられませんでした。
そして、一旦小屋の中で待っているとようやく月が顔を出してきました。するとそれまで暗かった周りが急に明るくなりました。満月に近い頃の月明かりは本当に明るいものです。
月明かりに照らされる燕山荘
明日の天気は注意が必要なものとなりそうです。気温が0℃前後で雨またはみぞれの予報が出ています。このような時は雪と違って、カッパがびしょびしょに濡れてしまう場合があります。そのような状況で強い風に吹かれてしまうと低体温症へのリスクが高まってしまいます。特に風の強い稜線歩きは細心の注意が必要になります。
河地