いわし雲。
昨夜は20時半頃、まんまるからだいぶほど遠くなった月が長野市の上あたりに昇っていました。
そして、朝になってみると雲がだいぶ多くなっていて、天気は下り坂へと向かっているようでした。そんなときはたいてい気温も上がるもので朝の冷え込みも緩く、玄関先の温度計は-1℃ほどでした。
そして、西の空には灰色の雲が広がり、雪で白くなった山肌が余計白く浮かび上がり、なんとも不思議な美しさを感じました。
雲が多いものの東側の空は雲の切れ間もあり、太陽の光が差すこともありました。
こんな時、太陽の光が当たるところと当たらない所があり、普段あまり見られないちょっと面白い光景が見られます。今朝の槍穂高は普段とは違った美しさがありました。
また、安曇野の街のほうに目をやっても一部にだけ光が当たり、家の屋根や川がその光を受け、明るく輝いていました。ほんの一瞬でしたが美しい光景でした。
日中は寒さも緩み、プラスの気温になりました。水のタンク間の移動など、このチャンスを逃すまいと外作業を進めましたが、西側はものすごい風が吹いていました。空には巻積雲のいわし雲が現れてきました。この雲は美しい反面、天気が下り坂へと向かっていることを知らせる雲でもあります。
そして、北東方向の焼山、火打岳の上にはレンズ雲も現れてきました。今日は雲の変化が面白く、空に向けてシャッターを切る回数が自然と多くなりました。
夕方になるにつれ、雲の量が増えていき、日の入は期待薄でした。
しかし、ちょうどそこには雲の隙間があり、突然光が差しこみました。どんよりと薄暗かったのですが、急に周りが一瞬ですが明るくなりました。太陽は樅沢岳の上に沈んでいきました。
そして、その太陽が沈んだ後は波上に打つ上空の雲が真っ赤に焼けるとても美しい夕焼けとなりました。
どうやら明日は雪ではなく、雨となりそうです。気温が低い中での雨は雪よりも厄介となります。撥水性の高いレインウェアや濡れても保温性のある下着が必要となります。この雨がまた雪を解かすことでしょうが、この雨の後には冬型の気圧配置となり、再び雪が降るかもしれません。そんなことを繰り返しながら、季節は冬へと向かっています。
河地