立冬。
朔日の真っ赤な夕焼けはやはり天気の下り坂を教えてくれるものでした。朝から屋根をたたく、雨音で目が覚めました。今日は立冬で暦の上では冬になるのですが、空から降ってくるものは雪ではなく雨でした。
この雨で雪解けも随分と進みました。夜になってもプラスの気温で雨が降り続いているのでさらに雪解けが進んでいることでしょう。ただ、所によっては雪が残りそうで、明日、気温が下がるとその部分がツルツルになり、歩くのが難しくなりそうです。また、明日の午後からは冬型の気圧配置となっていき、気温はぐっと下がっていきそうです。
気温が高かったせいか、雪の上には雪虫がたくさんいました。それを求めて、雨でしかも風が強い中、いつもの三羽のイワヒバリがやってきました。人通りも少なく、玄関前はイワヒバリたちの貸し切りになっていました。
そんな中、玄関前には1羽のウサギがやってきました。ウサギをこんな間近で写真を撮れることはそうそうあることではありません。僕自身、初めての出来事です。この時、近くにいらっしゃったお客様によると、どうやらテンに追いかけられていたため、人の近くにやってきたようでした。僕たちは喜んで写真を撮っていたのですが、ウサギにとっては一大事だったようです。
今日は外に出ても全く展望のない一日でしたが、燕山荘の受付に立っているだけで、イワヒバリやウサギの写真をとることが出来ました。雨風の強い一日でしたが、野生動物たちはこんな日でもたくましく生きている姿に少し感動を覚えました。
河地