小春日和。
夜明け前の東の空がオレンジ色に変わり始める頃、すっかり細くなった月の下には金星が輝き,その周りにはおとめ座などの春の星座が見えていました。今朝の気温は-4℃と先日までに比べて寒さがぐっと緩みました。
6時20分過ぎ、静かに太陽は昇ってきました。御来光を見て一日が始まるというのは幸せな気分になれます。
朝日が当たりだすと段々と気温も上がり始め、日中はプラスの気温になりました。先日までの気分で着込んで外作業をしていたら暑く感じるほどでした。この好天で小屋周りの閉め作業も随意分と進めることが出来ました。
この晴天で燕岳の雪はかなりなくなりました。その奥に見える立山の白さが際立って見えます。
日中はプラスの気温になり、また風も弱く、日差しの下では暖かく感じました。まさに小春日和といった一日となりました。
今日の天気で雪解けも進みましたがやはり日影部分には雪が残っています。慣れた方であれば靴底のしっかりした冬靴だけで大丈夫かと思いますが、靴底が柔らかい靴や心配な方は軽アイゼン、もしくはチェーンスパイク等をお持ちになるといいでしょう。この先の天気予報を見ていると数日は雪が降らなさそうなので、登山道の状況は大きくは変わらないかと思います。
夕暮れも穏やかな天候でした。日が沈むのは16時40分より早くなっていました。油断をしていたら、その瞬間を見逃してしまい、ちょっと残念な気分でした。
今シーズンの営業も残すところ10日あまりとなってきて、食堂内にも雪の重さから耐えるための支柱が立てられています。この光景を見るといよいよ小屋閉めが近いと感じさせられます。
河地