今年もありがとうございました。
大荒れの天気予報が出た今年の大みそかでしたが、思ったほどの大荒れではなく、日中は燕岳が姿を現す時間も多くありました。また、風もさほど強くはなく、皆さん元気に小屋に到着されました。
積雪量は少しづつは増えていますが、まだまだ少ない状態が続いています。昨日から今朝にかけてもそれほど増えませんでした。
お昼頃より皆さん続々と到着され始めました。ラッセルにもならなかったようで、皆さまアイゼンで登って来られました。ただ、どうなるかわからないので冬山においてはやはりわかんはお持ちになられた方が良いかと思います。登る時は良くても下山の時に大雪などになれば、わかんが必要となります。
天気予報やコロナの影響もあり思った以上にお客様の少ない大みそかとなりました。こればかりはしょうがないですね。多くのお客様にお越し頂いてもいいように様々な準備をしてきたのでとても残念ですが、皆様の安全が第一だと思います。
コロナ禍の中での大みそかですが、皆様には大きな声では騒がないようにご協力いただき、静かな夜となっています。夕食後にはオーナー赤沼による映像を交えながらの山のお話とホルンの演奏を行い、少ないながらも今日お越しいただいたお客様にお楽しみ頂きました。
数年前の大みそかには日本列島にかかる等圧線の数が10本以上の時がありました。それが今回は8本でした。その違いなのでしょうか、前回ほどの厳しい風雪や低温とはなりませんでした。ただ、ここ数年は冬の寒さが緩くなっていたので、今回の天候はやはり厳しく感じました。久しぶりのマイナス20℃越えはやはりこたえるものがありました。
まもなく今年も終わろうとしています。今年はコロナとの戦いの一年でした。感染予防にご協力頂きまして本当のありがとうございました。おかげでなんとか無事に一年を終えることが出来そうです。
皆様、良いお年をお迎えください。現在の気温はマイナス18℃、外は吹雪模様となっています。冬山らしい年越しとなっています。
河地