湿雪。
雨ではなく湿った雪が降ったりやんだりの一日でした。積雪が増えるような降り方ではありませんでしたが、汚れが目立つようになってきた雪面ははこの降雪でふたたびきれいに雪化粧しました。
連休までの落ち着いた日々は除雪に精を出します。雪の中から小屋の屋根もだいぶ出てきました。雪は固く、地道にのこぎりで雪のブロックを切っていくこの作業はなかなかの力仕事なのですが、こつこつと積み重ねることの大切さを学ぶのにはいい機会となります。
登ってくる方も少なく、静かな一日でしたが、玄関前には動物たちがやってきて姿を見せてくれました。まずは「テン」です。警戒心が強いので、近くで姿を見る機会があまり多くありません。小屋の中から見ている僕らのことには気づかず、何かエサを探していたのでしょうか。
それから数時間後、同じ場所に今度は一羽のオスのライチョウがやってきました。小屋の周りで足跡はよく見かけていたのですが、なかなか姿を見ることは出来ませんでしたが、ようやく今日見ることが出来ました。もう、夏毛へと変わりだしていて、真っ白な姿ではありませんでした。５月から６月にかけて、燕山荘周辺でライチョウを見かける機会は比較的よくあります。
明日の天気が気になるところです。雪またはみぞれ、標高の低いところでは雨という予報となっています。撥水性の高い装備でお越しください。濡れてしまうと低体温症の危険が出てきます。山の上はまだまだ気温が低く、明日も日中でも０℃前後の気温の予報が出ています。合戦小屋も営業しておりますのでそこで暖かいものを食べたり、濡れた服を着替えたりするのもいいかもしれません。
河地
