静かな平日。
天気は下り坂なのか雲の多い朝でしたが、その雲が創り出す空がなかなかきれいでした。今日は気温もやや高めな朝となったせいか小屋周りではカヤクグリの元気な声があちこちから聞こえてきました。何の鳥かわからない鳴き声も聞こえていました。これまで鳥の鳴き声はあまり聞かれることはなかったので、少しづつ暖かくなってきて、山の上にも小鳥たちが帰ってきているようでした。小鳥の鳴き声はいいものですね。
降雪がないと日差しによって積雪量は日に日に減っていきます。ゴールデンウィークを過ぎても雪が降ることはありますが、雪が解けていくスピードのほうが速くなっていきます。同じ５月の山といっても前半と後半では大きく気象条件が異なってきます。上旬の今頃はまだ冬に逆戻りしてもおかしくありませんが、5月の後半ともなると冬より春の力が強くなってきます。
安曇野ではこの位の時期に田植えが進むようです。入山した頃より水田がキラキラと光る部分が多くなったような気がします。毎年、この時期ここから見る水田の輝く光景はとても美しく感じます。
日中少し、雪が舞いましたが除雪作業は順調に進みました。本館の雨戸も少しづつ取れ始めてきて、小屋内の雪の重さから耐えるための支柱も外せる部分が出てきました。
天気は曇りがちでしたが燕岳が姿を見せる時間が多くありました。先日の降雪直後は真っ白だったのですが、あっという間に黒い部分が多くなってきました。
すっきりしない天気でしたが夕暮れ時、雲の切れ間から少しだけ太陽の光が差しました。これから先、平日は静かな日々が続きます。
河地
