濃いガスに包まれて。
お昼前より山荘は濃いガスに包まれ、視界は10mもないくらいになりました。外で作業していると髪の毛にはびっしりと水滴がついていました。ここまで濃いガスというのも久しぶりな気がします。
しかし、夕方ガスが切れて突然、展望が広がってきました。この急激な変化には少々驚きました。恋ガスに包まれていた時には息苦しいいような感じがしましたが、こうして視界が広がると気持ちのいいものですね。
登山道の様子
イワカガミ
登山口辺りではイワカガミガ咲きだしました。またマイズルソウも見つけました。こうして、毎週上り下りをしていると、咲く花の種類が、毎回増えていて、花から季節の進み具合を教えてもらえます。
ダケカンバの芽吹きは第三ベンチ辺りまで始まってきています。合戦尾根の上部は、このダケカンバが多く、もう少しすると、芽吹きが上部でも始まります。派手さはありませんが、この柔らかな美しさがなかなかいいものです。今から楽しみです。
カラマツの芽吹きも第三ベンチ辺りまで進んできています。残雪とのコントラストがいいですね。
新緑や咲きだした花々を探しながら歩いていると、富士見ベンチを越えた所で、ようやく雪が出てくるようになります。とはいっても所々に残っているだけです。
合戦小屋の下ではミヤマハンノキの花も見られます。
合戦小屋
今のところ、平日はスタッフが不在の場合もあります。今月末あたりから、いよいよ名物のすいかとうどんが始まります。その時はまたお知らせします。
合戦小屋の上部も雪は所々といった感じです。
合戦の頭ではナナカマドの芽吹きも始まってきました。
合戦の頭より上の雪切を大きく行いました。これで山荘直下まではほぼ夏道つたいとなりました。慣れた方で底の堅い靴を履いていれば、アイゼンがなくても大丈夫かと思いますが、雪に不慣れな方は軽アイゼンやピッケルなどをまだお持ちになられたほうが良いかと思います。登りはよくても下りでは苦労するかもしれません。
こうして小屋から見ると合戦尾根の登山道に残る雪も随分と少なくなったことがわかります。
河地