芽吹きがここでも始まり出しました。
今日は雲の多い朝となりました。4時過ぎ、長野市の奥の空が真っ赤に染まり、御来光を期待したのですが残念ながら見ることが出来ませんでした。日の出はありませんでしたが安曇野の水田だけがキラキラと光って、美しく見えていました。稲の成長が進むとこのキラキラも見えなくなってきます。
お昼ごろになると雲切れ間も出て、所々青空が広がるようになってきました。槍ヶ岳の上には美しいうろこ雲も現れていました。この時期の太陽の光は力強く、雲切れ間から光が差し込むと暑く感じました。
合戦小屋から合戦の頭辺りにかけてでは、ナナカマドの新芽がだいぶ開いてきました。新芽の色は目に優しく、とても色鮮やかです。
合戦の頭よりちょっと上にある「お褒めの松」と呼ばれるカラマツも芽吹きが始まっていて、ほんのりと緑色になってきました。新芽の緑と残雪のこの対比がなかなかいいものですね。
合戦小屋より少し上のダケカンバを近くで見ると葉っぱのふくらみが大きくなり始めていました。このダケカンバの芽吹きが始まり出すと合戦尾根の色も鮮やかな緑色へと変わりだします。もう少しで山肌の色も変わりだすことでしょう。
合戦小屋から合戦の頭までは雪の上より、地面の上を歩くことのほうが多くなっています。合戦の頭を過ぎれば雪の上のほうが多くなりますが、先日も書きましたがそこの堅い靴を履いていて、雪に慣れた方ならもうアイゼンは必要ないでしょう。ただ、雪の部分はまだ残っているので、雪上歩行に不安な方は軽アイゼンがあると安心して歩けるかと思います。
山荘直下の夏道と冬道の分岐点です。なんとなく夏道の形も現れ始めてきました。ただ、この夏道が通行出来るようになるのは例年だと7月上旬となります。
今日は小屋の近くでライチョウをよく見かけました。日の入り頃にはメスが小屋の近くまでやってきて、お泊りのお客様はみなさん、さかんにシャッターをきっていらっしゃいました。ぼちぼち卵が産まれる頃なのでしょうか。メスの姿は日中はあまり見かけませんが朝晩にえさを食べてる姿を見かけます。
河地