コマクサの新芽。
朝のうちは雲が多く、どんよりとした感じでしたが、次第に青空が広がり、太陽の光が差し込むようになってきました。そうなると雪解けも進み、雪の中に埋もれていた木の枝が突然跳ね上がる様子を何度も目にしました。こうして木々は冬の眠りから覚めていくのですね。ヘリポート下のナナカマドもずいぶん顔を出してきました。
先日は一輪しか花を咲かせていなかったミヤマキンバイは花の数を増やしていました。また、ここだけでなくあちこちでもミヤマキンバイが咲き出しているのを見つけました。これからしばらくはこの小さな春を見つけるのが楽しみです。
コマクサの新芽も各所で見られるようになってきました。そのため、山頂から北燕岳にかけてロープを張りに行ってきました。このロープはもちろん登山道から出ないでください。という意味のロープです。このロープのおかげでコマクサも随分と数を増やしました。ただ、冬の間は強風でロープが揺られ、地面をえぐってしまうため、回収してあります。なのでコマクサの新芽が出だす今頃になるとこうしてロープを張りに出かけます。
北燕岳から東沢乗越へ至るルートはトラバース部分の雪が残っていて、通行は困難です。ちなみに下の写真の雪面部分が登山道となります。雪がなくなる7月上旬過ぎまでは行かないほうが賢明かと思います。
燕岳山頂より見る燕山荘
稜線でもナナカマドの新芽がだいぶ膨らんできました。
もやっとした感じで雲の多い日中でしたが、気温は高めでした。もくもくとした雲が現れ始め、もしかしたら雷雨になるのかと思いましたがそこまでの発達はありませんでした。
穏やかで美しい日の入りでした。18時54分にちょうど野口五郎岳の真上辺りに沈んでいきました。日が沈んでもしばらくは西の空は明るく、少し時間の感覚がおかしくなってしまいそうな気がします。
河地