夏を思わせる空。
今
朝も０℃近くまで冷えて寒い朝となりました。空気は冷たく凛としていて、雪面もほんのりと朝日にピンクに染まり、少し冬の朝を感じました。
天気予報では今日は夏日になるところもあるでしょうと言っていた割には寒い朝となりましたが太陽が少し昇ると気温は上がり始め、暖かくなってきました。東の空の低いところでは一筋の線が出来ていました。恐らくこれは冷たい空気と暖かい空気の堺目に出来たものなのでしょうか、以前にもこのような線を見たような気がします。
今日の日中はほんとうに素晴らしい青空が広がりました。どことなく夏を感じさせるものでした。日中は日帰りのお客様も多く、賑やかな玄関前となりました。以前のような賑わいはまだ戻ってきませんが、やっぱり山を楽しみにされている方は多くいらっしゃるのだと改めて実感しました。
稜線のカラマツの芽吹きも始まってきたようでした。
水源地へ向かう途中からの燕岳。この後何度もこの景色を見ることとなりました。
念願の水のポンプアップに成功しました。山小屋で長く働いていても本当にうれしい瞬間です。昨日、セットをしてみたもののうまく揚がらず、午前中に雪の中に埋まる配管の水漏れ箇所をなんとか見つけ出し、午後再び現場へ向かい山の斜面を登ったり下ったりを何度も繰り返し、夕方、ようやく小屋まで水が届きました。今日、ポンプアップには成功しましたが皆様にご提供できるようになるにはもう少し時間がかかります。
午後になってもこの素晴らしい晴天は続きました。梅雨入りはまだですが一足早く、夏を感じた一日でした。きっと、麓のまちでは暑かったことでしょう。山の上でも気温が上がりだしてきています。水分はこれまでより多めに持たれるとよいかもしれません。体が暑さにまだ慣れていないため、熱中症になるといった場合もあります。
今日はとにかく山の生命線である水が揚がってほっと一安心の一日となりました。
河地
