雲の多い週末。
日出前から、上空の風が強いのか、あちこちに吊るし雲のようなものが出ていました。不気味には感じますが、これらの雲は美しくも思えます。刻々と空の様子が変わっていき、御来光は見られなかったですが、なかなか面白い朝となりました。
日中は雲の切れ間も見られ、青空がその隙間からのぞきました。昨日までと比べ強烈な日差しがなかったぶん、登山にはちょうど良かったのかもしれません。寒くもなく、暑くもなく、外のベンチは賑やかになりました。
小屋の周りでも様々な草花の芽が出始めてきています。そんな中「アザミ」の新芽も見つけました。今の時期はこうして日に日に季節の歩みを目で感じ取ることが出来ます。
雲の多い一日でしたがなんとか雨も降ることなく、一日は終わりました。この辺りの例年の梅雨入りの日は少し過ぎましたが、今のところなんとかまだ持ちこたえているといった感じです。ただ、梅雨の雨は生命にとって大切な水をもたらせてくれるものであり、なくてはならないものですね。もう少しでそんな季節になるものですね。
日が沈むころになって、かかっていたガスが急に動き出し、幻想的でとても美しい日の入りとなりました。ガスは動いていて、次から次へと違った風景を見せてくれました。そのたびにあちこちからウォーという声が沸き上がっていました。
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ガスを通しての日の入りは太陽の形がわかり、まるで満月が沈んでいくかのように見えました。すっきりとした晴れの日ではありませんでしたが、こうした天気の日こそ、美しい景色に出会えるものです。
そして、日が沈むのと同時位にメスのライチョウが皆様の前に現れて、夕陽にライチョウにと忙しそうにカメラを向けられていらっしゃいました。
本日より喫茶サンルームが始まりました。展望喫茶というだけあり、ここからの眺めは素晴らしいものです。その景色を見ながら、皆様にも山での楽しいひと時をお過ごしいただければと思います。今のところまだメニューは少ないですが、7月半ば頃には例年通りのメニューで皆様をお迎えしたいと思います。
河地