いってらっしゃい。
6月26日からの営業に向けて、大天荘のスタッフが小雨模様の中、出発していきました。あいにくのお天気だし、シーズンが終わるまでなかなかゆっくり会えなくなるので燕山荘に泊まっていけばいいのになと思っていたのですが、そこは皆の気合の入り方が違ったようで、支配人を先頭に大天荘へ出発していきました。慣れた道ではありますが気を引き締めて、いってらっしゃい。
コロナ禍でどこの山小屋も予約制になっています。しかし、予約してあるので絶対に行かなくてはいけないということはありません。体調が悪かったり、登り始めるのが遅くなって到着が遅くなってしまう等と色々な事情が出来てしまう時は誰にでもあります。そんな時は無理しないようお願いします。具合の悪い時は高度を上げてもよくはなりません。到着が遅くなって楽しいことはありません。
また、雨の日は滑りやすくなっています。木の根っこで滑ったり、ドロドロの場所で滑ったりもします。時間に余裕がないとつい焦って、いつもは大丈夫な所でこけたりすることもあります。
今日のように下からずっと雨に降られて、びしょ濡れでであれば体が冷えてしまいます。街は暑いかもしれませんが、山はまだ雪も残っていますし、日中でも一桁の気温のこともよくあります。山は予想以上に寒い日もあり、その寒さは思った以上に体力を奪うものです。
雨だからつらい登山というわけではありません。花も咲いてるし、ライチョウに会えるかもしれません。ただ、悲しい登山にはしてほしくないな・・・と強くこんなことを思う一日でした。
稲垣