新緑に、春の訪れに、雷鳥に。
さかきです。
6月19日に入山して以来、一番スッキリした朝を今日は迎えたような気がします。
▲日の出 4:30頃
朝としての気温はここ数日の中では比較的高めで5℃程。陽ざしもたっぷり注いでいたので、体感的には“あたたか”でした。
小屋のシンボルツリー、本館玄関脇の「ななかまど」。“全身”に朝陽を浴び、元気いっぱいです。そして今年も大きくなっています・・・というかどこまで背が伸びるのだろうね、君は。
葉の生え方に差があるのは、玄関扉寄り(左側)のほうに遅くまで雪が残るため、融けるのが早い右側の枝から先につけるわけです。
なんとも瑞々しい、躍動感があります。今年も目一杯葉を広げて、我々の目を楽しませてもらいたいところです。
・・・と、あんなにスッキリした日の出でしたが、1時間もしないうちに、
これはこれで幻想的な光景。同じ朝とは感じ得ないところ、まさに山の空模様の変化の速さです。
今日はこの後、昨日のような辺り一面霧模様となり、時折小雨がまじる梅雨空へと戻っていきました。
◆
6月28日現在、燕山荘~切通分岐までの登山道は、場所により冬ルートを交えての通行となっています。
ちなみに、午後に“為右衛門吊岩”辺りの残雪量を様子見に行ってきましたが、
まだ固めの雪があちこちに点在しており、もうしばらく夏道開通はおあずけとなります。今週末7月3日頃には、なんとか夏道通行にできればと考えています。
ふとその辺りの枝を見上げれば、サクラが咲いていました。標高2,600m付近のここ表銀座縦走路にも春の訪れです。思いのほか高山植物の宝庫であるこの“為右衛門吊岩”付近に色とりどりの花が咲きそろうのも直でしょう。
帰り道、
雷鳥が砂浴びした跡を発見。そして付近を見渡すと、いましたよ。
つがいだと思われます。オスはじーっと我々を“監視”していました。
「道の様子見に来たんだって?ご苦労様。」
と思っていたかどうかは定かではありません・・・