ライチョウ観察日和。
今日も梅雨空が続きました。朝のうち、ガスの切れ間からほんのちょっとの間だけ燕岳が姿を現しましたが、それ以外は雨が降ったりやんだりで展望が広がることはありませんでした。
こんな天気で外に出る方はほとんどいないと思いきや、多くの方が集まって同じ方向を見ていらっしゃいました。もしやと思い外に出てみるとそこには先日のライチョウがいました。雄のライチョウはヒナがかえると雌から離れるといわれていたので雄も一緒にいたのがちょっと不思議な気がしました。
7羽のヒナたちは元気に育っているようで、お母さんのそばで各々えさを食べていました。遠くからそっと見ている分にはお母さんも安心したのかこちらのことなど気にせずにえさをついばんでいました。
小雨の中、えさを食べていたヒナたちは少しすると皆一斉にお母さんの羽の中へと入っていきます。まだ、体温をうまく作り出せないのでお母さんに暖めてもらいます。
そして、数分がたつとまた羽の中からいっせいに顔を出してきます。今日はこの光景を何度目にしたことでしょうか。一日中ほとんど玄関前の石垣の下にいたので何度も見ることが出来ました。
ヒナたちが同じところにずっといたせいか、この雄のライチョウもそれを見守るような形で玄関前の石垣の上にずっといました。こんなにもライチョウを一日中間近に見られたことははじめてのことでした。天気は悪かったですがライチョウの親子を見ているとずいぶん心が和みました。
この天気では今日もヘリコプターは飛べません。こうなると合戦小屋まで歩荷に行くことになります。その道中、咲き出した花々を楽しみに歩くのですがコバイケイソウが白い花をつけているのを見つけました。コバイケイソウの花が咲くのは数年に一度といわれています。今年はもしかしたら当たり年なのでしょうか。
合戦小屋では雨をよけて休憩することが出来ます。雨の日はぜひご利用ください。
河地