雨と雷鳥。
今日でヘリコプターの荷揚げが滞って１週間となります。朝起きて、東の空を見てみればまだ街の灯りが残っている中、朝焼けが見られ、安曇野の街まで見えていました。慌ててスタッフみんなを起こし、ヘリの準備を始めて、さぁヘリが来たぞというときに無情にも雨が降り出してきて、どんどんと強くなってきてしまい、またもや荷揚げすることが出来ませんでした。梅雨時のヘリによる荷揚げはタイミングがなかなか合いません。ただただ飛ぶことを祈るのみです。
その後は一日中雨となってしまいました。そんな中、今日もライチョウの親子が小屋の近くまでやってきて和ませてくれました。今日は面白い行動パターンを発見しました。相変わらずこのオスライチョウはメスの近くにいます。ヒナたちの体が冷えて、羽の中にくるまっている時にはメスの近くに寄ってきて、ヒナたちがその羽の中から出てきて、エサを食べ始めるとオスは高い所へと登っていき、見張りのようなことを繰り返していました。オスは子育てをしないと言われていますがこんなオスもいるんですね。燕山荘ではオスのライチョウが見張りをしているその下を見れば、ヒナたちがいる場合が多くなっています。雨の日が続きますが、ヒナたちはこのような天気の方が天敵に見つからず、安心してエサを食べていられるので、この雨続きも悪いものではないことでしょう。
この雨の中、ヘリポートの補強工事が始まりました。このヘリポートはとても展望がいいところで、夏になれば御来光を見に多くの方々が集まり、日中は槍ヶ岳や安曇野の街の展望を眺めながら、寝そべったりして、ゆっくりと過ごされる方も多くいらっしいます。
夏山シーズン前には工事を終わらせようと頑張って作業される職人さんたちには感謝の気持ちでいっぱいです。
河地
