雨の中季節は進む。
今日も雨が降ったりやんだりの梅雨らしい天気の一日でした。時折、燕岳が見えることもありましたがない時間がほとんどでした。
テント場の雪もだいぶ少なくなってきて、玄関下の夏道もぼちぼち通れそうになってきました。そのため、雪を掘り始めました。早速、夏道の方を見に行くと連日の雨で地盤はうるんでいて、なんとなくいやな感じがするので、この長雨が収まるまでは開通を見合わせたいと思います。
雨で代わり映えのない日々が続いていますが、咲く花の種類が増えてきていることにより、季節の進みを感じます。小屋の下にはシナノキンバイのお花畑が出来はじめてきました。
玄関のすぐ下にはテガタチドリも出てきました。
テント場のトイレもそろそろ使えるようにしなくてはと準備を進めているとテント場の近くにベニバナイチゴの花が咲いているのを見つけました。秋には紅いイチゴの実がなります。
この時期の雨の日の楽しみといえば、花びらが雨に濡れて透明になるサンカヨウの花を見ることです。そろそろ咲いているのではと小屋の周りをうろうろすると思った以上にたくさんのサンカヨウの花を見つけることが出来ました。花は雨の日の方が美しくなるのかもしれません。
この数日で大きくなったのが目で見て分かりました。また、中にはまだ飛べるわけでもないのに小さな羽をばたつかせているものもいました。じっとしてカメラを構えていると僕のことなど目に入っていないのか、足下までやってきて、脇を通り過ぎて行きました。ほんの短い時間の出来事でしたが元気に育つライチョウの赤ちゃんに心を和ませてもらいました。ただ、残念だったのは7羽だったヒナは早くも5羽に減っていたことです。自然の中で生きていくというのは厳しいものですね。
河地