雷雨と山における原風景。
さかきです。
今日の夕方、凄まじい雷と雹が大天井岳界隈を襲いました。
乾いた“パーン”という対地放電、つまりは落雷がそこら中で鳴り響き、小屋の中にいても緊張感を覚えたほどです。すべての電気器具のコンセントを抜き、被雷の備えもしました。
それだけ、稜線上で遭遇する雷は本当に恐ろしいものです。
一般的に真夏の夕立性の雷雨は、概ね午後に起こりやすいと言われています。地上の気温と上空の寒気との温度差が一番大きくなるのが午後遅く・・・今日はたまたま夕方5時前の出来事でしたが、日によってその起こるタイミングはまちまちです。
ただ言えることは、登山の基本“早出早着”を心掛けて頂ければ、今日のような真夏の夕立性の雷雨と遭遇するリスクを下げることができるのは間違いありません。
こんな激しい気象現象が起こったとは思えない、今日の朝と夕方の“たおやかな”山の表情をほんの少し。
▲5:17頃の東の空
▲同時刻 穂高連峰と常念岳
▲朝靄の向こう 浅間山
ともすれば、秋の空と勘違いしそうな雲に覆われた今朝でした。
そして雷を挟んで夕方には、
▲夕靄の向こう 槍・穂高連峰
▲霞む剣・立山・鹿島槍方面
これはいずれも大天井岳山頂から撮ったもの。この後、場所を中天井岳に写して西側を眺めると、
▲西陽を浴びる峰々
▲大天井岳 落日 その1
▲大天井岳 落日 その2
今日の朝も夜も、私の頭の中では原由子さんの「花咲く旅路」がこの山における原風景にしっくりくるイメージ、ずっとぐるぐるリピートしていました。
明日から4連休です。多くの登山者が方々の山へ出掛けられる事と思いますが、くれぐれも事故怪我のないよう、安全第一で楽しい山旅となることを祈念して止みません。