雲。
さかきです。
構図に比較対象となる人工物や地形が無い中での雲の写真を載せるのはどうかなとも思いましたが、3000m級の稜線すなわち高地に居るからこそ、より雲の立体感や模様が牽き立って見える、という意味でこういう感じはとても好きです。昼下がりの大天荘上空に現れた雲。
何年かぶりに文字通り“梅雨明け十日”となり、ここへ来て太平洋高気圧 一息つきたくなるであろうこのタイミングで、台風8号が逆行気味に日本へ様子を伺ってきています。勢力こそ弱いとはいえ台風に変わりはなく用心は必要ですが、台風の前後は比較的変わり種の雲が現れやすいもの。
日中は東寄りの風すなわち台風の余波ともいわれるその影響で概ね霧の中でしたが、朝方大天井岳頂上から見る雲の動きに、しばし時が経つのを忘れてしまいました。
大天井岳頂上から大天荘を見下ろしていますが、この雲のベールは数秒単位で形を変えていきました。
まさに幻想的。
そして視点を槍穂の方角に向けると、
上空にうっすら揺らめく波状の雲。画像からは伝わり得ないのが残念ですが、もうすぐ手が届きそうな位置で雲が揺らめいていたんです。とても神秘的でした。
槍の穂先と月。何となしに撮りました。
ということで、ヤマテンの予報を見ると明日の空模様はかなり変化に富んだものになりそうなので、今日のこれ以上にユニークな雲が現れるやしれません。
今朝のテント場。
テント泊されている方々にとっては、ユニークな雲云々よりもこういう日の出を期待したいですよね・・・