朝と夕方は。
この夏は同じような天候が続きます。朝の９時を過ぎればガスに包まれてしまい、夕方までそれが取れることがない日がほとんどです。そして、夕方から夜にかけてはガスが取れてきれいな星空が広がります。今朝も夜明け前の東の空のオレンジ色がとてもきれいでした。
日が昇る直前、槍ヶ岳の手前には一筋の雲が出来ていいアクセントになっていました。日が昇る頃になると空気が動き出して、面白い現象が見られることがあります。
水晶岳から真砂岳にかけての稜線では雲が滝のように流れていました。この現象も日が昇ると消えてしまいました。日が昇る直前のほんのひとときの出来事でした。
朝焼けの美しい朝でしたが、今日もやはり日中はガスで展望は全くありませんでした。小屋の周りでは夏の後半に咲く花が多くなってきています。ミヤマアキノキリンソウやヤマハハコ、カンチコウゾリナ、トリカブトなどが小屋の周りにはきれいに咲いています。夏の初めに咲いていたハクサンイチゲやミヤマキンバイは気づかぬうちに花を落としていました。
今日は午後になって、遠くで雷鳴が聞かれましたが幸いこの辺りでは雷雨にはなりませんでした。そして、日が沈む直前から急にガスガ取れだしてきて、素晴らしい夕焼け劇場が始まりました。もくもくと沸き立つ雲があちこちにあって、夏らしい光景でした。日の入り時刻も少しづつ早くなってきて、１８時４５分頃に太陽は沈んでいきました。
太陽が沈んで３０分くらいたち、辺りがすっかり暗くなっても北東の空にはまだ残照がありました。きっと今夜もきれいな星空が広がるのでしょう。明日も多くのお客様が登ってこられるので星空観察は控えめにして早く寝ようと思います。睡眠をしっかりとることはコロナ感染防止のためにも大切だと言われています。
河地
